■2011年  
12月 法隆寺・綱封蔵前のサザンカ
この写真は、法隆寺・綱封蔵前のサザンカです。
と言い切りましたが、私にはサザンカとツバキの区別がよくわかっていません。
見分け方のポイントとして「ツバキは花弁が丸ごと落ちるのに対して、サザンカは花びらが一枚ずつ散る」と書かれていますが それなら、伝香寺の「散り椿」はサザンカじゃないの?!というような素人です。
「園芸用には、両種が交配されたものもあり見分けにくい」ともありましたので仕方がないかと思っています。
綱封蔵は、法隆寺の中でも私が好きな建物のひとつです。大きな白壁をもつ雄々しい 姿はいつ、どの方向から見ても心に元気を与えてくれます。
11月 若草山からの紅葉
数多い奈良の紅葉名所の中でも、これまで一番感動したのが「若草山」の山頂から見る紅葉。
鶯塚古墳から北側、聖武天皇が一時遷都した、恭仁宮方向を望むと、眼下から遠景まで山全体が、オレンジ色に染まります。
山頂まで車で一気に行かず、ぜひ遊歩道を歩き、春日奥山の紅葉も楽しんでください。
さて「鶯塚古墳」が昨年10月に「猪」に掘り返されて埴輪が散乱し、橿考研が急遽採集を行ったとのことです。
若草山には鹿だけでなく猪もいるのですね。
10月 法起寺周辺のコスモス
10月は奈良県内でも、あちらこちらでコスモスの花が満開になります。
般若寺、藤原宮跡、柳生阪原など観光名所になっているところもたくさん。
この写真は斑鳩法起寺の周辺のコスモス畑、世界遺産の三重塔を背景に休耕田を利用して、地元の方が大切に育てられています。
満開の時期は写真撮影や、スケッチの人々でにぎわいますが、コスモスのすぐ隣には刈り取り前の稲穂も実っています。
マナーは守って楽しんでくださいね。
9月 戒長寺の秋海棠
9月と言えば彼岸花がまず思い浮かびますが、今回は"秋海棠"(しゅうかいどう)を紹介します。
原産地は中国南部から東南アジア。日本には江戸初期に入ってきたので、もちろん万葉集には登場しません。
この写真は、吉野の金峯山寺付近の道端に咲く秋海棠ですが、比較的有名なのが宇陀の「戒長寺」門前に咲くもの。
池に映る可憐なピンクがとても印象に残っています。
それにしても、この戒長寺といい、大蔵寺・青蓮寺・鳳閣寺・仏隆寺など、今では訪れる人も少ない山間部にひっそりと建つ名刹の数々。
お寺や仏教が人々の生活に密接にかかわっていたことが分かり、豊かな現代に生きる私たちがほんとうに幸せなのか考えさせられます。
8月 本薬師寺跡周辺のホテイアオイ
大和三山に囲まれた、本薬師寺跡周辺に咲く「ホテイアオイ」は南アメリカ原産の水草。
休耕田を利用して地元の小学生や農家の方に育てられ、8月から9月にかけて紫の花で埋め尽くされます。
奥に見える緑の垣は東塔跡、短命に終わった藤原京の薬師寺ですが金堂・東塔・西塔あとに礎石や土壇が残り往時が偲べます。
ホテイアオイに囲まれた畦に立ち、西ノ京の薬師寺の光景を重ね合わせてみれば、気分は平城京の以前に戻れます。
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