■2021年  
1月 談山神社 雪の十三重塔
明治維新の際、神仏習合の多武峰は妙楽寺を廃して、談山神社として生まれ変わります。境内には、木造の十三重塔をはじめとして幾多の仏教建築が残されました。これらの建物には壁画として、十六羅漢図や飛天図などの仏画が残されています。境内のあちこちで妙楽寺の名残りが見られる、これも談山神社の魅力となっています。(雑賀耕三郎)
2月 大和郡山 盆梅展
「お城の櫓(やぐら)」の中で、梅の花が鑑賞できるという「大和郡山 盆梅展」は、今年も開催されます。市内の愛好家が育て上げた見事な「盆梅」が120鉢も展示されます。郡山城跡の追手門や多聞櫓が会場で、城跡に咲く梅花も合わせて楽しむことができます。(雑賀耕三郎)
3月 東大寺 お松明
東大寺二月堂の修二会は3月1日に始まります。この会式は、行法を行う練行衆の上堂を大松明で先導することから「お松明」とも呼ばれます。コロナ禍のもと、今年は厳しい感染防止対策が取られる中での修二会となります。法会が満行を無事に迎えられますよう、遠くから心を寄せて見守りたいと思います。(雑賀耕三郎)
4月 室生寺の石楠花
女人高野として名高い室生寺の石楠花は、4月下旬には満開となります。鎧坂から金堂、五重塔にかけて咲き競う花は、参詣者の心を和ませます。室生寺は昨秋(令和2年9月)に宝物殿を開館させ、より安全、より身近に拝観できるように変わっています。(雑賀耕三郎)
5月 宇陀市室生向渕の龍王ヶ渕
向渕(むこうぢ)の龍王ヶ渕を紹介します。この池は、額井岳の山麓の凹地に水がたまった自然の池です。付近の木々が湖面に映りこむ「水鏡」が見所で、とりわけ新緑の5月の美しさは際立っています。風のない日、晴れた日がねらい目です。10台ほど停められる駐車場があります。(雑賀耕三郎)
6月 奈良盆地の田植え
奈良盆地の田植えは6月にピークを迎えます。昨年の稲作は「トビイロウンカ」(稲の害虫)により大きな被害を受けましたが、「今年こそは」の思いで田植えの準備を農家はすすめています。豊かな実りを願います。(雑賀耕三郎)
7月 藤原宮跡の蓮
藤原宮跡の大極殿跡南東の蓮(ハス)のゾーンには、唐招提寺蓮など各種の花ハスが植栽されています。花は7月中旬に見ごろを迎えます。蓮の花は明け方に開花し、昼頃には閉じるということを3日間繰り返して、4日目には散るとされています。開花した花ハスを楽しむためには、早朝の訪れがおすすめです。(雑賀耕三郎)
8月 元興寺地蔵会と桔梗
元興寺では8月23日と24日、地蔵会があります。無病息災を願う法要のあと、石仏が集められ、桔梗の花が咲く境内にて万灯供養が行われます。当日も申し込むことができる灯明皿に、祈りや願いを書き込みませんか。(雑賀耕三郎)
9月 案山子コンテスト(明日香村)
明日香村の稲渕の棚田。稲穂が実りを迎える9月下旬には真っ赤な彼岸花が彩りを添えます。その時期に開催される「案山子コンテスト」は彼岸花祭りのメインイベントとして今年26回目を数えます。昨年は志村けんさんを偲ぶジャンボ案山子も展示されました。今年もユニークで力強い作品が並ぶことでしょう。(礒兼史洋)
10月 正倉院展
奈良が誇る秋の恒例行事「正倉院展」。訪れる度に魅了される理由は、1250年もの時を経て受け継がれてきた奇跡を体現できるからだと思います。当時の最高技術で作られた宝物の数々はもちろん、生活を垣間見ることのできる文書類も見逃せません。今年の観覧も前売券のみ。ゆっくり鑑賞できるチャンスでもあります。(礒兼史洋)
11月 高取城の紅葉
NHKの番組内で見事「日本最強の城」に選ばれた高取城。標高583mの高取山に築かれた「日本三大山城」とも称される名城です。建物は廃されているものの、登山道沿いに次々に現れる石垣群、そして本丸跡の見上げるような高石垣に圧倒されます。紅葉の見頃は例年11月中旬?12月上旬。石垣と紅葉が織りなす城跡ならではのコントラストが見事です。(礒兼史洋)
12月 奈良マラソン
冬の風物詩「奈良マラソン」が2年ぶりに開催されます。2010年の平城遷都1300年祭を機に始まり、今年12回目を数える市民マラソンです。アンケートなどでは、沿道からの応援や運営スタッフの対応に高い評価を得るなど、県民として誇れる大会だと思います。感染症対策を徹底して行われる今大会の成功とランナーの健闘を祈ります。(礒兼史洋)
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