やまと百寺めぐり
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第18回 2019年08月08日掲載
源信ゆかりのぽっくり寺  吉田寺(斑鳩町)


吉田寺本尊の木造阿弥陀如来坐像(重文)=斑鳩町で

 吉田寺(きちでんじ)は永延元(987)年に恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)開きました。源信は『往生要集』を著した日本浄土教の先覚者で、「法然や親鸞も、源信がいなければ存在し得なかった」とまでいわれている高僧です。
 母の臨終に際し、源信が念仏を唱えながら衣を着せかけて「南無阿弥陀仏」と唱えたところ、安らかに極楽往生をとげました。母の三回忌に源信は阿弥陀如来像の造立を発願、それが本尊の木造阿弥陀如来坐像(重文)です。木造では県下最大で「大和のおおぼとけ」と呼ばれます。
 初めて吉田寺にお参りの方は、本堂にずらりと並べられた多くの木魚に驚かれるかも知れません。源信の母にならい、長わずらいせず、下の世話にもならず、安らかに旅立ちたいという人々の祈りの場所なのです。
 日本は世界でも最速で12年前に超高齢社会(高齢者人口が全体の21%超)を迎えました。遅かれ早かれ皆に平等に訪れる臨終を安らかに迎えたいと祈る寺、それが別名「ぽっくり寺」と呼ばれる吉田寺です。

【奈良まほろばソムリエの会 大久保衞】



■宗派 浄土宗
■住所 生駒郡斑鳩町小吉田1-1-23
■電話 0745-74-2651
■交通 JR法隆寺駅から徒歩約20分。またはJR・近鉄王寺駅からバス「竜田神社」下車、徒歩約5分
■拝観 9:00〜16:00
■駐車場 有(無料)



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