「ならら」9月号は奈良の災害を特集

7年前、奈良に来た時、フラッと立ち寄った本屋さんで見かけた雑誌は「ならら」。
それ以来の定期購読である。
特徴は奈良の歴史、寺社、行事に詳しい。
奈良観光の杖にはなるが、食事の関係は記載されない。
奈良検定の勉強を始めてからは、読むところが増えた。
名古屋から来た友達にも、関心のありそうなバックナンバーを渡したりして喜ばれている。
そこで、今日紹介したいのは「ならら」の9月号。

「ならら」の9月号、「自然災害史(大和1700年の歴史)-その時ならはどうやって災害をのりこたかー。」の特集である。
予告はあったが、資料的にも期待以上の充実ぶりである。
パラパラと見ると、日本で初めての地震の記録は、弁恭天皇5年(416年)7月14日とのことである。
その後現代にいたるまでの幾多の地震、水害、干害など記録が網羅されている。
もちろん、何回にも及ぶ大仏の被災なども触れられており、興味深い。
災害史も奈良の重要な歴史である。
奈良の地震は1899年(明治32年)3月7日、マグニチュード7の地震が起きている。
断りがないけど、直下型だと読み取れる。
これからみれば、奈良盆地東縁断層は110年間は動いていない。
その点では、「天災は忘れたころやってくる」。奈良県民は地震を忘れており、注意が肝心である。
桜井でいえば、昭和30年、1955年7月16日の大火も忘れてはいけない。項目としては挙げられている。
この大火、我が家も関係がある。
あっちゃん(妻)はその年の3月に生まれた。
午後からの大火だったが、父母は乳児のあっちゃんを箱に寝かせたまま、飛び火を警戒し工場への水かけをしていたとのことである。
午後の火事だったが、台風8号の強風にあおられ、5万平米が焼失、200軒が全焼した。
ちなみに「ならら」は、県内のあちこちの書店で販売され、月末に次月号が並ぶ。月400円である。

by koza

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