大和の尼寺 三門跡寺院の美と文化展

大和の尼寺 三門跡寺院の美と文化展 10月3日まで
先日 AYUさんよりご紹介のあった標記の展示会が大阪なんば高島屋で開催中です。
みどころは概ねAYUさんの記事をお読みいただくといいと思います。
私は文智女王にまつわる品々に見入りました。杉本苑子さんの“月宮の人”では、東福門院和子が後水尾天皇に入内して、皇女梅宮(文智女王)やその生母をとりまく人々との確執を描いていました。将軍家の威勢に屈せざるを得ない状況に追い込まれた文智女王の生涯に思いを馳せながら、袈裟や筆跡(なかには血で書いた般若心経がありました、血で書くのは仏教に深く帰依している証だそうですが、ちょっとコワイ)を見ていますと胸にせまるものがありました。
幡の展示もありました。幡は法会の際にその場を荘厳するものと考えていましたが、亡くなられた人や得度前のお召し物を幡に仕立て直してお供えし、菩提を弔う役割もあったと説明がありました。そうして幡を見ますと、とても華やかな小袖、きっと皇女が寺に入られるまでお召しになっていたものでしょう、それが幡に仕立て直されているのです。「これを着て寺に入り、そのあとは墨染めの衣装で一生暮らされたのか」と女性としてなんとも形容しがたい思いで眺めました。
映像コーナーでは中宮寺と法華寺のビデオが放映されています、円照寺はありません。
私は昔々、山村御流を習っていた時、献花式だったかでお堂でお花をお供えしたことありました。
残念ながらお花を一輪お供えした以外何も覚えていません、しっかり見ておけばよかった(;_;)
華道関係者は機会があれば“御殿”に入ります。母は長年習っていて、“御殿”に行っていましたが、(ここでは詳細はやめます)前家元は噂どおりの特別に高貴な方だったといっていました。

まりも