斑鳩三塔を巡る(公民館講座サークル&ガイドグループのコラボ企画)

4月6日開催
参加者29名+ガイド3名

日頃、公民館(中部・西部・若草)での座学に来られる皆さんに、教室を出て現地にてソムリエガイドの説明を聞いていただく企画です。(昨年秋の當麻路に続き2回目)

大和小泉駅で、打ち合わせ中

午前10時、JR大和小泉駅を出発。寒の戻りで手がかじかむ気温と時おり降る小雨の中、奈良街道をたどり庚申堂へ。ここは大和の庚申信仰総道場。寺名は金輪院(こんりんいん)だが、地元では庚申堂が通称。ヒョウキンな猿の丸瓦や算額に、興味津々。
続いて、家老屋敷を経て小泉神社へ。家老屋敷の裏手にある湧水が「小白水(しょうはくすい)」と呼ばれ、この白と水が合体して「小泉」という地名となった話などを聞く。小泉陣屋の表鬼門を慈光院が、裏鬼門を小泉神社が守る。春日造りの本殿が、室町時代の重文で、表門は陣屋の大手門を移したと云うのも興味深い。ここからの景色が良いのだが、曇り空が残念。
小泉墓地を過ぎると、法起寺の三重の塔が見える。田圃の畦道を行くと、足元にレンゲ草やツクシ。オオイヌノフグリも薄紫に咲いている。塔の横には満開の桜。美しいと思っていると、突然風雨が強まる。小泉神社に祀られている九頭(くず)神(雨、水の神)に失礼な事をしたのかな?・・・・ 急いでカッパを着込む。
三井の集落に入り、赤染めの井戸を見て法輪寺へ。三重の塔が落雷で焼けた際にできた金堂の柱の炭化した跡をみて、火災の激しさを知る。
斑鳩神社前を通り法隆寺へ到着すると、太子のご加護か晴れてきた。桜は散り初め花びらの舞う中、昼食休憩。

昼食後の集合写真、日も差して桜も綺麗な法隆寺食堂(じきどう)前

寺内を巡り西里を抜けて藤ノ木古墳へ。 「ずいぶん綺麗になったなー」と異口同音。

整備が済んで随分たちますが、発掘当時とは全然違う

文化財センターで出土品の精巧なレプリカを見学。何度見ても素晴らしい。学芸員の方を質問攻めにする。業平道を通り法隆寺南大門に戻り、ここでひとまず解散。終わる頃にはすっかり晴れでした。希望者は拝観へ。前半の寒さと雨にはまいりましたが、ガイドさんの詳しい説明で知識欲を満たし最後は皆さん笑顔でした。

法隆寺南大門前、お疲れ様です。

また秋には何処かへ出かけたいと思います。ガイドグループのみなさん宜しくお願い致します。

公民館講座サークル リーダー  西川 誠