記紀万葉サークル3月例会「飛鳥の石造物と失われた寺院の記憶をたどる」

3月12日(土) 参加者19名

(コース)
伝飛鳥板葺宮跡 ~ 酒船石遺跡(酒船石・亀形石造物など) ~ 飛鳥資料館(昼食) ~ 山田寺跡 ~ 安倍寺跡 ~ 青木廃寺跡 ~ 稚桜神社 ~
東池尻遺跡 ~ 吉備池廃寺跡 ~ 春日神社(桜井市戒重)  

当日は橿原神宮駅東口に9時20分に集合し、飛鳥をめぐるバスに乗車しました。スタートは、伝飛鳥板葺宮跡からでした。案内役は2月例会でレクチャーされた地元安倍小学校出身の沖田拓司さんで、天候にも恵まれ申し分のない一日になりました。
石造物にも宗教的な背景や土木工事にかけたエネルギーなど、古代に思いを馳せたりしました。

亀形石造物の説明を聴く

飛鳥資料館は現地をめぐるのにとてもわかりやすい展示で、行く度に感心しますが、今回は昼食後に庭園を案内してもらい、レプリカの猿石の裏面にも注目しました。
資料館で山田寺回廊が再現されていたのを見た後だったので、次に行った山田寺跡が感動的でした。岡山からの参加者も含め、総勢4名の女性陣は、ここのロケーションが奈良で一番素敵かもしれないとうるうるしました。

飛鳥資料館の庭で
山田寺跡で

今回とても期待していた青木廃寺跡はなかなか個人では行けない所で、高市皇子や長屋王といった歴史上の人物を思い描くのにぴったりの清浄な地でした。
吉備池廃寺跡から桜井市戒重の春日神社まで足をのばしました。最後は沖田さんによる懐風藻(大津皇子の詩)の朗読で締めくくりとなりました。解散は、桜井駅でした。
たっぷり歩いて学んだ贅沢な飛鳥探訪でした。企画・案内、本当にありがとうございました。

青木廃寺跡で古瓦を採取するメンバー達

(文)記紀万葉サークル 中瀬道美 (写真)同 田中昌弘