第5回奈良通1級「文学」

平成23年(2011)1月9日実施

Ⅵ.奈良県に関連する文学について、最も適当なものを選びなさい。

(63)『古事記』に倭建命の国しのび歌「命のまたけむ人はたたみこも( )の山のくまかしが葉をうずにさせその子」が見える。この歌の( )内に入る地名はどれか
平群
生駒
巨勢
畝傍
(64)「秋されば春日の山の黄葉見る奈良の都の荒るらく惜しも」(『万葉集』巻8-1604)が詠まれた時代背景はどれか
恭仁京遷都後の平城京の荒廃
長屋王の変と政局の混乱
農民一揆
天然痘流行による社会の混乱
(65)「佐保川の清き川原に鳴く( )かはづと二つ忘れかねつも」(『万葉集』巻7-1123)の( )内に入る鳥はどれか

川鵜
千鳥
雲雀
(66)~(67)枕詞に関する次の説明文のうち、( )内に入るべき言葉を下の語群から選べ。
今日でも頻繁に使われる「あをによし」は奈良にかかる枕詞であるが、「うまさけ」は(66)に、「こもりくの」は(67)にかかる枕詞であり、それぞれの歴史や風土を物語る。
(66)「うまさけ」は(66)に
佐保
三輪
布留
佐紀
(67)「こもりくの」は(67)にかかる枕詞であり
都祁
宇陀
信貴
泊瀬
(68)『古今和歌集』に収められた「ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」の歌は誰が詠んだものか
伊勢大輔
在原業平
喜撰法師
西行法師
(69)奈良を愛し、奈良の歌を多く詠んだ会津八一の歌集はどれか
『夢殿』
『縄文紀』
『鹿鳴集』
『みだれ髪』
(70)唐招提寺や法隆寺について書かれた和辻哲郎の著書はどれか
『邂逅』
『大和古寺風物誌』
『やまとしうるはし』
『古寺巡礼』
(71)古典文学や芸能の題名とゆかりの地の組み合わせが誤っているのはどれか
浄瑠璃『義経千本桜』と吉野山
能楽『百万』と西大寺
能楽『雲雀山』と中宮寺
浄瑠璃『冥途の飛脚』と新口
(72)芭蕉が詠んだ俳句のうち、句と詠んだ場所の組み合わせが誤っているのはどれか
「綿弓や琵琶になぐさむ竹の奥」と暗峠
「若葉して御目の雫拭はばや」と唐招提寺
「春の夜や籠り人床し堂の隅」と長谷寺
「露とくとく試に浮世すすがばや」と吉野山苔清水

   



 


 

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