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第33回 2017年09月07日掲載
仏様と共にお月見 ―― 奈良市の唐招提寺


ライトアップで浮かび上がる金堂の仏様=いずれも奈良市の唐招提寺で

 中秋の名月とは、旧暦8月15日に出る月で、今年は10月4日です。子供の頃は縁側にススキを飾り団子などをお供えしてお月見をしていました。この日に行われるのが唐招提寺の観月讃仏会(かんげつさんぶつえ)です。
 通常拝観が終わった午後6時から金堂で法要が始まります。入口正面に下がっている戸帳(とちょう)やネットが取り払われ、堂内の仏様がライトアップされて、堂外からもくっきり見えるほど暗闇に浮かび上がります。仏様と一緒にお月見です。
 以前は、御影堂の御厨子(ずし)の中から鑑真和上がお月見をされ、我々もお堂の庭からご一緒できました。現在は、残念ながら御影堂が修復中のため、和上は別の場所でお月見をされますので、心の中でご一緒しましょう。
 なお、法要時間中(午後9時まで)は、拝観料も駐車場も無料です。

【奈良まほろばソムリエの会 石田一雄】



境内を照らす中秋の名月

■メモ■

唐招提寺へは近鉄西ノ京駅から徒歩約10分。
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