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第32回 2017年08月31日掲載
踊り納めの十七夜 ―― 奈良市の東大寺二月堂


たくさんの人でにぎわう十七夜盆踊り=奈良市の東大寺二月堂で

 旧暦8月17日は「十七夜(じゅうしちや)」と呼ばれ、毎年9月17日に東大寺二月堂で万灯明、万灯籠(とうろう)をともし、観音様への法要をお勤めしています。この日、二月堂下の広場では、盆踊りが奉納されます。9月になってからの盆踊りは珍しく、奈良では「盆踊りの踊り納め」とも言われています。
 一度途絶えていたこの盆踊りの奉納は、1993(平成5)年に信者の団体である講社(こうしゃ)、河内仲組のプロデュースで復活しました。盆踊りは誰でも参加できます。連(れん)と呼ばれる踊りの集団が、華やかな法被、ねじり鉢巻き姿で集まります。
 踊りの輪に加わると、連の人達が河内音頭や江州音頭の踊り方を教えてくれるので、とても楽しめます。別の信者さんによる綿菓子やみたらし団子などの出店もあります。さまざまな人に支えられた盆踊りを、今年はあなたも一緒に楽しみましょう。

■メモ■ 東大寺二月堂下広場へは近鉄奈良駅から徒歩約30分。盆踊りは午後6時過ぎから9時ごろまで。


【奈良まほろばソムリエの会理事 清水千津子】

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