やまとの神さま
< 第149回へ 第151回へ >
第150回 2026年02月26日掲載
大化改新の功臣、鎌足祭る   談山神社(桜井市)


談山神社の神廟(しんびょう)拝所と十三重塔=桜井市で


 談山神社は藤原鎌足を祭神とし桜井市の南、山が連なる多武峰(とうのみね)のふところに鎮座します。
 唐より帰国した鎌足の長男定慧(じょうえ)が678(天武7)年に鎌足の墓所を多武峰に改葬して十三重塔と講堂を建立、妙楽寺と称しました。更に701(大宝元)年、方三丈(ほうさんじょう)の神殿を建て鎌足像を安置したのを起源とします。
 「多武峰縁起」によると飛鳥の法興寺(ほうこうじ)(現・飛鳥寺)でのけまり会(え)で出会った中大兄皇子(後の天智天皇)と鎌足が現本殿の裏山で蘇我氏制圧の相談をし、645(皇極4)年、飛鳥板蓋宮(あすかのいたぶきのみや)にて蘇我入鹿を討ち(乙巳(いっし)の変)政治改革(大化の改新)を行いました。この後多武峰は談(かたら)い山と呼ばれ、社号の由来となっています。毎年4月と11月にはこの故事にちなみ、けまり祭が開かれます。
 明治の神仏分離で談山神社となりましたが随所に寺院の名残があり、鎌足を祭る本殿(1850(嘉永3)年再建・重文)は極彩色模様や花鳥などの彫刻により豪華に装飾されており日光東照宮造営の手本となったと言われます。
 十三重塔(重文)は1532(享禄(きょうろく)5)年に再建され、木造の十三重塔としては世界唯一。高さは約17bで、伝統的な檜皮葺(ひわだぶ)きの屋根です。
 秋は境内が錦の紅葉に包まれます。
(奈良まほろばソムリエの会会員 𠮷川康司)


(住所)桜井市多武峰319
(祭神)藤原鎌足
(交通)近鉄・ JR桜井駅からバス約25分、終点・談山神社下車徒歩5分
(拝観)8時半〜16時。要拝観料
(駐車場)時期、場所により有料
(電話)0744・49・0001


 掲載記事(pdf)はこちら

トップページへ
COPYRIGHT (C) 奈良まほろばソムリエの会 ALL RIGHTS RESERVED.