大和高田市三和町に鎮座する天神社(てんじんしゃ)はかつて、「天神宮(てんじんぐう)」と称されましたが、明治期に「天神社」へ改称されました。ご祭神は高皇産霊神(たかみむすびのかみ)・神皇産霊神(かみむすびのかみ)・津速産霊神(つはやむすびのかみ)です。三柱(みはしら)とも「産霊」の神様で、ものごとの成就・祈願達成等にご利益があると言われています。
社伝に「第十代崇神天皇の頃に創建された」とあるように、古来より大和高田の総氏神として、近郷一円の崇敬を集めます。流造の本殿は立派な覆屋(おおいや)に囲われ、現存する最も古い棟札には、室町・戦国期に約150年にわたり、高田城主として当地を治めた當麻(とうま)氏によって1222(貞応元)年に建立されたと記されています。
その後21回、およそ60年ごとに當麻氏・氏子らによって造営修復がなされ、2022年には「御造営八百年記念事業」として実施されました。境内の絵馬堂には江戸時代の渡御(とぎょ)行列を描いた絵馬が二面掲げられて、棟札とともに市有形文化財に指定されています。また、當麻氏をまつる当麻神社など境内社が6社あります。JR高田駅からのアクセスも良く、現在も市民にとって身近な祈りの場として大切に守られています。
(奈良まほろばソムリエの会会員 磯村洋一)
(住所)大和高田市三和町2の15
(祭神)高皇産霊神、神皇産霊神、津速産霊神
(交通)JR高田駅下車東へ徒歩約5分
(拝観)境内自由
(駐車場)あり
(電話)0745・52・3382
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