曽我川東岸にあり、春には参道のサクラが美しい神社が磐余(いわれ)神社です。
祭神は神日本磐余比古命(かむやまといわれひこのみこと)(神武天皇)。境内には「磐余の宮、中曽司村にあり。中曽司、松塚、土庫(どんこ)三ケ村の生土神(うぶすながみ)とす。諱(いみな)を神日本磐余彦天皇とまうし奉るゆえに当社を磐余の宮と号す」と記されています。
創建年代、由緒とも不詳ですが、地誌『大和志料』には、当社の神体は11体の神像で、1000年前のものとあります。
またそれらは神主が兼務していた多(おお)神社(田原本町)に移されたとあり、それが事実であれば創建は1000年以上前となります。
割拝殿は切妻造、桟瓦葺(さんかわらぶき)格子戸付(1972年9月修復)で、江戸時代の絵馬が残っています。
本殿は朱塗りの春日造(正面にひさしがつく様式)、檜皮(ひわだ)葺の一間社(柱間が1間)。木造の神体を安置し、紋は菊です。
10月の例祭にはみこの舞が奉納され、夜店が並びます。
境内社の厳島神社(祭神は市杵島比売命〈いちきしまひめのみこと〉)は彩色の残る流造、鉄板葺で,棟に千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)を載せています。
境内の東に隣接して神宮寺がありましたが廃寺となり、現在は小堂に信州・善光寺の本尊を模した鎌倉時代の一光三尊如来石仏が安置されています。
(奈良まほろばソムリエの会会員 藤川幹代)
(住所)橿原市中曽司町519の1
(祭神)神日本磐余比古命
(交通)近鉄松塚駅下車徒歩約10分
(拝観)境内自由
(駐車場)無料
(電話)0744・22・4726
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