八阪神社は桜井市高田(たかた)地区の鎮守社です。最古の大型前方後円墳の一つとされるメスリ山古墳の後円部中腹に、南向きに鎮座します。
本殿は2022年、拝殿は24年に修復されています。拝殿の横から後円部墳頂に上り、竪穴式石室の天井石を見学することができます。
拝殿には明治時代前半のものを中心に、絵馬20点余りが掲げられています。丁寧に描かれ、保存状態も良好です。義経千本桜、妹背山(いもせやま)婦女(おんな)庭訓(ていきん)、天の岩戸、神功(じんぐう)皇后と武内宿禰(たけのうちのすくね)などの他、大正天皇と貞明皇后が御成婚された時の肖像画と考えられる、珍しい絵馬があります。
境内には江戸時代初期から末にかけての石燈籠(どうろう)が奉納されています。燈籠の中台(ちゅうだい)に横書きで「ケンロク二子ン」(元禄二年)などの文字が記された珍しいものがみられます。
地区の祭事は年4回行われます。10月13日夜の宵宮では、池之内の稚桜(わかざくら)神社の宮司を迎え、拝殿前で地区民への祈とうが行われます。以前は前日に宵宮、当日に屋台などが出て盛大な村祭りが行われていました。
少子化により祭りの規模は縮小されていますが、同地区により祭事や社殿が大切に守り続けられています。
(奈良まほろばソムリエの会会員 辻村忠司)
(住所)桜井市高田100
(祭神)素戔嗚命(すさのおのみこと)
(交通)桜井駅からコミュニティバス多武峰線浅古バス停徒歩約15分
(拝観)境内自由
(駐車場)なし
(電話)なし
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