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第1回 2017年01月12日掲載 |
茅原のトンド ―― 御所市の吉祥草寺 |
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毎1月14日、吉祥草寺の境内で燃やされる大たいまつ=いずれも御所市茅原で
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「ディスカバー! 奈良」は毎週木曜日、奈良まほろばソムリエ検定(奈良検定)の最上級の合格者らでつくるNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のメンバーが、県内の意外と知られていない見どころや行事を紹介します。
初回は「茅原(ちはら)のトンド」。トンドとは、正月飾りなどをたきあげる火祭りのことです。御所市茅原の吉祥草寺(きっしょうそうじ)境内で、毎年1月14日に行われます。お寺の正月行事と農村行事が結びついたお祭りです。
当日、地元の茅原地区と玉手地区の人々が集まり、オスとメスの2基の大たいまつが立てられます。
午後8時ごろには本堂で読経の後、玉手地区の世襲の世話役が灯明の火でその年の恵方から点火します。
参拝者は翌日のあずき粥(かゆ)の火ダネとして火のついた縄を持ち帰り、燃え残りの萱(かや)は苗代をつくるときの神祭り(水口祭り)に使われます。
【奈良まほろばソムリエの会専務理事 鉄田憲男】
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吉祥草寺の境内に準備されるオスとメスの2基の大たいまつ
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■メモ■
吉祥草寺へはJR和歌山線・玉手駅から徒歩約6分です。この時期、夜は冷え込みますので、防寒には十分注意してお参りください。
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