やまと百寺めぐり
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第7回 2019年05月23日掲載
「博士」が育てるハス  生蓮寺(五條市)


夏にはハスが境内を彩る生蓮寺=同寺提供

 奈良県北部から南へ、京奈和自動車道が延伸して、五條市は時間的にずいぶん近くなりました。その五條市の大和二見駅近くに、寄足山(よらせざん)生蓮寺(しょうれんじ)があります。
 本堂には立派な子安地蔵があり、弘法大師が「晴れ祈願」したところから「晴れ祈願の地蔵様」として有名です。整った顔立ちのお地蔵像で「よらせの地蔵さんにべべ着せて奈良の大仏婿に取る」と歌われました。
 また生蓮寺は寺名にも「蓮(はす)」が入っていますが、ハスで有名です。花は6月頃から咲き始め、普通4日間咲きます。境内の大鉢は120種300鉢を数え、順々に咲いていきます。昨年7月には良いことが起こるという双頭のハスが咲きました。
 普通、蓮はお盆までで咲き終わります。ところが生蓮寺のハスは、9月の彼岸まで咲く種類もあります。副住職の高畑公紀さんが生物学で博士号をとられ、「見る、育てる、味わう、五感で楽しむ蓮図鑑」(淡交社)という本も書かれ、今も蓮の改良に努められているからです。
 ハスは朝早くから咲き、昼ごろまでが見ごろです。生蓮寺では、6月15日から7月末まで、早朝から門が開けられ自由にお参りできます。駐車場も十分ありますので自動車が便利です。

【奈良まほろばソムリエの会理事 松森重博】



■宗派 高野山真言宗
■住所 五條市二見7-4-7
■電話 0747-22-2218
■交通 JR大和二見駅から徒歩7分
■拝観 9時〜17時
■駐車場  有(無料)



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