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第18回 2017年05月18日掲載
林業の父 土倉庄三郎 ―― 川上村の磨崖碑と住居跡


吉野川対岸に見える磨崖碑「土倉翁造林頌徳記念」=いずれも川上村で

 川上村の大滝バス停近くの吉野川の対岸に「土倉(どくら)翁造林頌徳(しょうとく)記念」と彫られた磨崖碑があります。日本林業の父「土倉庄三郎」の功績をたたえるため1921年に作られたもので、全高23.6メートル、文字の一辺1.8メートル、深さ36センチあります。
 1840(天保11)年、川上村大滝に生まれた庄三郎は、財産の3分の1を国家や教育、人、家業のために使ったと言われています。同志社大学や日本女子大学の創設に尽力するとともに、吉野町宮滝とを結ぶ五社峠道建設にも多大な私財を投入しました。伊藤博文や井上馨、山縣有朋ら明治の元勲は、この道を通って土倉詣でをしました。
 土倉の住居は吉野川が大きく湾曲する大滝バス停前にありましたが、1959年の伊勢湾台風で消失しました。住居跡には今、吉野川に向かって銅像が建っています。


【奈良まほろばソムリエの会 池内 力】



住居跡に建つ土倉庄三郎の銅像

■メモ■

近鉄大和上市駅から「湯盛温泉杉の湯」行きコミュニティーバスで約45分。
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