三輪恵比須神社(桜井市三輪)は2月5日〜7日、「初えびす」を執り行います。万葉集にも歌われた古代の市場、海石榴市(つばいち)の伝統を引き継ぐ土地柄でもあり、大きなにぎわいとなります。
最終日の7日、午後2時から行われる御湯(みゆ)の神事が見逃せません。八つの大釜で湯を煮えたぎらせます。巫女(みこ)はそれぞれの釜に米、塩、神酒を入れ、笹(ささ)の葉に浸して参列者にふりかけます。この飛び散る湯滴を受けると無病息災、商売繁盛につながるとされ、参列者は身を乗り出してこの湯滴を受けるのです。
三輪素麺(そうめん)の相場を占い、それを報告するという神事も行われます。三輪の町を練り歩く華やかな「鯛引き行列」も祭りを盛り上げます。
【奈良まほろばソムリエの会 理事 雑賀耕三郎】
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