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第21回 2017年06月08日掲載
日本有数 多雨の原生林 ―― 上北山村の大台ケ原


トウヒの広がる正木ケ原=いずれも上北山村で

 吉野熊野国立公園に指定されている大台ケ原は、日本有数の多雨地帯です。この恵まれた雨が原生林をなし、動物の楽園にもなっています。大台ケ原ドライブウエーからは、谷の向こうに大峰山脈が見えます。
 大台ケ原は日本百名山の一つでもあり、ハイキングコースが整備され、手軽に登山が楽しめます。最高峰の360度パノラマの日出ケ岳(約1695メートル)、立ち枯れのトウヒが広がる正木ケ原、足のすくむ絶景の大蛇ー(だいじゃぐら)は必見です。
 雨の大台ケ原も魅力です。降った雨が赤茶けた水となり、登山道を上から下に落ちて行きます。それは川の始まりです。オオダイガハラサンショウウオに出会えるかもしれません。 


【奈良まほろばソムリエの会 前田景子】



オオダイガハラサンショウウオ

■メモ■

大台ケ原へは近鉄大和上市駅からバスで1時間50分。
雨の日は登山靴やしっかりとした装備でお出かけください。
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