関西の迎賓館として1909(明治42)年に開業した奈良ホテルは、和洋折衷のクラシックホテルです。創業108年という長い歴史を持ち、いたる所に絵画や調度の名品が飾られていて、まるで美術館のようです。
玄関ホールには鳥居とマントルピース(暖炉)があり、上村松園の絵画「花嫁」を間近に鑑賞できます。赤いじゅうたんの重厚な大階段は撮影スポットです。下から7段目に立ち、斜め下から撮るのがコツ。背景に和風シャンデリアが入り、足も長く写るとか。「奈良の休日」を過ごしたオードリー・ヘップバーンは、そのシャンデリアの前で家族写真を撮りました。
開業当時のままの姿を保つロビー「桜の間」には、アインシュタイン博士が宿泊の際に弾いたピアノが展示されています。
宿泊しなくても館内は見学できます。美術品や調度品巡りを楽しむ「奈良ホテルの休日」はいかがですか。
【奈良まほろばソムリエの会 山ア愛子】
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