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第34回 2017年09月14日掲載
「太陽の道」に思いはせ ―― 二上山雌岳の頂上


二上山雌岳にある日時計

 二上山は雄岳と雌岳の二つの峰からなる独特な姿をしています。雌岳頂上には日時計があり、「太陽の道」にまつわる説明板が建てられています。
 箸墓古墳を中心に淡路島から伊勢まで北緯34度32分の線上に、太陽崇拝と何らかのつながりがある古代祭祀(さいし)遺跡が並んでいるという話が、1980年にNHKの番組で紹介されました。この東西の線は「太陽の道」と呼ばれています。
 県内では二上山すぐ北側の穴虫峠、桧原神社(「元伊勢」と呼ばれ、天照大神に関係が深い)、長谷寺、室生寺などがほぼこの線上にあります。大阪には大鳥大社、日置荘(萩原天神)、三重には斎宮跡(天照大神に使える斎王が住んでいた所)などがあります。
 太陽にまつわるモニュメントの日時計を見ながら、東へ西へと思いをはせてみてはいかがでしょうか。

【奈良まほろばソムリエの会 中村茂一】



太陽の道と日時計の説明板

■メモ■

二上山雌岳(標高474メートル)へは、近鉄二上神社口駅から徒歩約1時間。
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