「ひむがしの 野にかぎろひの 立つみえて かえりみすれば 月かたぶきぬ」
誰しも聞いたことのある柿本人麻呂の万葉歌です。
「かぎろひ」とは、日の出前に東の空が赤紫色に染まる現象です。東の空に「かぎろひ」を見て、振り返れば西の空には月が見える、この歌は旧暦の11月17日に詠んだとされています。
その日に合わせて「かぎろひを観(み)る会」が来年1月3日午前4時から、かぎろひの丘万葉公園(宇陀市大宇陀)で開催されます。早朝から万葉歴史講話が行われ、大きなたき火を囲み、温かいくず湯をいただきながら、かぎろひの出現を待つのです。
万葉集と万葉の時代に思いを寄せる新年の朝をご一緒いたしましょう。
【奈良まほろばソムリエの会理事 雑賀耕三郎】
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