ディズカバー!奈良
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第88回 2018年10月25日掲載
本格的な坐禅体験 ―― 奈良市の三松寺


道場をにらむ達磨大師の前で坐禅体験=いずれも奈良市で

 奈良市七条の三松寺(さんしょうじ)は785年、桓武天皇の時代に富雄の地に万民富楽の勅願寺として建立されたと伝わり、江戸時代の始めに現在地に再建立され、大和郡山城主の菩提(ぼだい)寺となったようです。
 奈良ではめずらしい曹洞宗の寺院で三松禅寺とも呼ばれ、永平寺、総持寺の両大本山認可の参禅道場です。道場には旧一万円札の聖徳太子を描いた肖像画の第一人者、馬堀(まほり)喜孝画伯の筆による巨大な達磨大師の絵画が掲げられ、大きく鋭い目でにらんでいます。
 坐禅(ざぜん)体験は毎週土曜日夜の定例坐禅会をはじめ、個人、団体や企業研修、修学旅行生向けなどがあり、法話と坐禅で90〜120分です。道着(暑い季節は着なくても可)とはかまを身につけ、坐蒲(ざふ)を用いて、壁に向かって座る本格的なものです。後ろをご住職が警策を掲げて音もなく回るので緊張します。足を組んで座ることが困難な人のためにいす坐禅も用意されています。

【奈良まほろばソムリエの会 柏尾信尚】



三松寺山門

■メモ■

三松寺へは近鉄九条駅より北西方向へ徒歩約10分
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