WEBソムリエの風

43号 令和6年(2024年)6月9日

目次

新型コロナウイルス感染症が5類に移行して、この5月で1年が経ちました。気のせいか、今年の桜は一段と心に染み入りました。写真は今年4月5日(金)の吉野山・花矢倉(はなやぐら)からの眺めです。この日、奈良盆地と吉野山下千本では、桜が満開となりました。以下、2月以降の主なできごとを紹介します。(専務理事 鉄田憲男)

王寺町クイズ大会に共催・協力

2月17日(土)、「王寺町地域交流センター リーベルホール」で、〈第4回クイズ大会「ゆきまるQ」〉(王寺町観光協会・奈良まほろばソムリエの会 共催)が開催されました。前回、当会はチームの1つとして出場しましたが、今回からは共催者として、出題側に回りました。これまでは元素記号を問うたり、新人女性歌手の名前やアニメのタイトルを聞いたり、という問題でしたが、今回からは、奈良県の歴史や文化、難読地名を問う問題に変更しました。テクニックが優先される早押しクイズも、なくしました。

写真は決勝戦の様子です。過去の大会では、中高生チームばかりが決勝を戦っていましたが、今回は、なんと、中高生は1チームだけで、他は大人チームでした。接戦を制したのは、地元の「王寺観光ボランティアガイドの会」でした。決勝の15問中、間違ったのは1問だけ、という好成績でした。「おめでとうございます!」と申し上げますと、「3月に、奈良検定1級を受けます」とのことでした。

写真はこの日、お手伝いいただいた当会の会員さんです。場内整理や「奈良まほろばかるた」の販売、会場写真の撮影などをお願いしました。鉄田は壇上で、クイズ問題文の解説を担当しました。

研究発表会2024を開催

3月16日(土)、近鉄新大宮駅前の南都商事セミナールームで、研究発表会を開催しました。1本目は山下裕章(ひろあき)さんの「古代の土木~古代の土木技術と前方後円墳等の築造~」。「古墳はどうやって造られたのだろうか」「石舞台古墳石室などの大きな石はどうやって運ばれ、据えつけられたのだろう」かという謎に迫りました(写真上)。要旨は、こちらに掲載されています。

2本目は梅田加都(かづ)さんの「大和に祀られる出雲神〜国譲り神話に秘められた真実を探る 〜」でした。大和国一之宮である大神神社のご祭神が出雲神であり、奈良盆地を縁取る神々しい山々の多くに、出雲由来の神さま(国つ神)が鎮座しているという不思議を解明されました。要旨は、こちらです。

「やまとの神さま」執筆者向け説明会

3月20日(水・祝)、今年も、毎日新聞奈良版に連載中の「やまとの神さま」執筆者向けの説明会を開催しました(欠席者向けは3月24日に開催)。おかげさまで連載(毎週木曜日)は、順調に進んでいます。執筆者の皆さんからは、「村の鎮守さん」のような神社の紹介も、たくさんいただいています。写真は説明会の様子、画像は、5月9日(木)に掲載された岩尾神社(山添村吉田)の記事です。

飛鳥プロガイド1期生に当会から、西川さんと黒松さんが認定!

明日香村では令和5年度から、来訪者の興味・関心に合わせて高い満足度を提供できる企画ガイドを「プロガイド」と名づけ、養成に取り組んで来られました。80人を越える応募者の中から、5人が1期生に認定され、3月26日(火)に認定式が行われました。

当会からは、西川年文さんと、黒松賀子(くろまつ・のりこ)さんのお2人が認定されました、おめでとうございます! 写真は認定式での記念写真です。後列左端が西川さん、中央が黒松さんです。なお前列左端は、当会でもおなじみの阪南大学国際学部の来村多加史(きたむら・たかし)教授です。

田原本町FMの「まほろば再発見」を提供、出演

当会は4月1日(月)に開局した田原本町の公設・民営型のコミュニティFM「FMまほろば」(79.5MHz)の「まほろば再発見」という15分間の番組を提供するとともに、会員が交代で出演しています。放送は毎月第2火曜日の17時20分から、再放送は同じ週の土曜日の12時25分から。出演は、4~6月が鉄田、7~9月が本田倫子(みちこ)さん、10~12月が大江弘幸さん、1~3月が西慶子さんです。当会HPのトップページにも、月替わりで音源を貼り付けていますので、ぜひお聞きください(この欄の2枚の写真の下にも、同じものを貼り付けています)。
写真は、スタジオ収録の様子です。上は当会の大江さん、本田さんとパソナリティのHISAさん、下の写真は当会の西さんです。

4月開局FMまほろば
(田原本町)

奈良まほろばソムリエの会 presents

まほろば再発見

第2火曜日17:20
(再)第2土曜日12:25

↑4月9日(再4月13日)放送分はこちらから

奈良の食文化研究会編著『奈良にうまいものあり!』(なららbooks)に協力

4月18日(木)、NPO法人「奈良の食文化研究会」は、『奈良にうまいものあり!――伝えたい郷土の味100話――』(なら文化交流機構刊 税込み1,650円)を刊行しました。奥深い奈良の食文化の魅力を紹介した本です。本書の担当編集者は当会会員の加藤なほさんで、当会は執筆、文字校正、校閲面で協力いたしました。おかげさまで、本書の売れ行きは順調です。当会会員向けには、@1,000円の特別価格で販売しています。

奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」の「推しナラ」コーナー

奈良テレビ放送で月曜~金曜日の17時30分から放送されている報道バラエティ番組「ゆうドキッ!」、毎週木曜日前半約10分間の「ひたすら推したい!奈良ノススメ」(推しナラ)のコーナーには、当会会員が交代で出演しています。4月18日(木)には、八尾鈴子(れいこ)さんが初出演されました。〈縁切り・縁結び&瞑想体験も…高畑町の「不空院」〉というタイトルで、同寺の魅力や春の特別公開について、存分に紹介されました。

サロン・ド・ソムリエ、5月は「仏教伝来物語」

昨年9月から、奇数月に開催している相互研鑽と親睦・交流の場「サロン・ド・ソムリエ」は、順調に推移しています。5月19日(日)に開催された第5回では、会員の徳南毅一さんが、「仏教伝来物語~仏教の伝来と変容の軌跡を語る~」をお話しになりました。

お話の中では、〈私は仏教伝来の地を巡るのをライフワークとし、インド、中国、韓国の寺院や遺跡を訪れ、また小乗仏教と大乗仏教の違いを知るためベトナム、ミャンマーを旅しました。釈迦の教えは、中国を経由する間に変容し、日本で新解釈が生まれ更に変容していることを感じました〉。お話のあとは、講師を囲んで懇親会を開きました。次回は7月7日(日)で、鉄田が「小説に描かれた今井宗久」(仮題)というお話をいたします。

入会説明会・合格者祝賀会を開催

5月25日(土)、ホテルリガーレ春日野(奈良市法蓮町757-2)で、当会は「第17回奈良まほろばソムリエ検定」で、奈良まほろばソムリエに合格された方を対象に、入会説明会・合格者祝賀会を開催しました。今年のソムリエ合格者はわずか29人(合格率22.7%)という狭き門でした(昨年の合格者は83人、合格率は52.0%)。ご出席者は、説明会に32人(合格者15人、主催者17人)、祝賀会には27人(合格者12人、主催者15人)。

説明会では、各グループ・サークル代表理事などにより、日頃の活動を紹介。祝賀会では、祝杯を傾けるとともに、合格に至るご苦労話などをうかがいました。締めは、松浦副理事長の「大和ハープ」の演奏でした。遠方からのご参加者も多く、「これからも、ともに奈良を盛り上げてまいりましょう、そのためにはぜひ、当会に入会してください!」と締めくくりました。

<MYウォーク 吉野川分水を歩く③>

 コースC 東部幹線水路と明日香まほろばコース

第三回は(くず)で東西分水工から東に延びた東部幹線水路沿いを歩きます。東部幹線水路は地下水路で高取町山麓を走り、壺阪駅とキトラ古墳の間の田園地帯を抜け、明日香へ入ります。明日香、橿原地方を潤す水源となり、さらに東を北上して天理、奈良市を潤す分水の幹線です。今回のコースは近鉄飛鳥駅からアプローチを開始し、まずは地下水路から地上にお目見えする第22,23開梁を目指して飛鳥の古墳群などを見ながらウォークします。まず国営飛鳥歴史資料館を経由して高松塚古墳へ。

高松塚古墳

高松塚古墳 ハットみたいですね。

中尾山古墳の東側を歩いていくと、橘寺の道標が出てきますが、橘寺には行かず、右側の道を取ります。ここが最初のチェックポイントでここを間違うと引き返すことになりますので要注意。実は、私はここを見落とし間違って引き返すはめになりました。やがてビニールハウス群が見えてきますが、その手前に右下に下る道がありここを降りると、23号開梁です。ここも注意していないと行き過ぎてしまう第二の見落としチェックポイントです。実は、また見落としてしまい22号開梁まで行ってしまいました、また引き返しです。ここを経由して、MAP通りに行くと、22号開梁にでますが、ここは迷うことがありません。東部幹線の地下水路を流れてきた分水が日の目をみる箇所です。田舎は目印がなく道は難しい、特に分岐点は

22号開梁に架かる橋 やまとへいやとうぶかんせんすいろ
23号開梁

水路は22号開梁、23号開梁を経由して、再び地下に入ります。再びお目見えするのが、飛鳥川への放流口です。ウォークルートは旧朝霧峠を越え、稲渕に出て、飛鳥歴史公園祝戸地区を経由し橘寺、川原寺を経由するルートを歩きます。明日香村のメインともいえるルートで歴史好きにはたまらないでしょう。分水は飛鳥川まで来て、一つは飛鳥川へ放流。もうひとつはそのまま東へ流れる水路へと続きます。

飛鳥川へ放流した水は、再度飛鳥川から取水し飛鳥工区第二号幹線(右岸)へと方向をとりますが、これもさらに飛鳥工区第二号幹線(左岸)へと分岐します。これらは所謂、橿原市内への分水となります。ここを起点に、網目のように分水が伸びるんですね。

飛鳥川放流口 大迫ダムから58.6Km

飛鳥川放流口から東北に延びた幹線は、地下水路ではなく、水流を直に見れる開放の区間となります。ここの沿線がきれいに整備されウォークができるいいコースなのです。実に気持ちがいいし、明日香村の景観に一味買っているのではないでしょうか。

水路に沿って整備されたウォーク道

この沿線は次に地下に入るまで続きます、1kmぐらいでしょうかね。そこを通過すると分水からは遠ざかり、ウォークコースは飛鳥寺、水落遺跡、甘樫丘、豊浦寺方面に向かいます。いわゆる王道の明日香ウォークですが、分水ウォークではこのルート内に、飛鳥工区第二幹線(右岸)と飛鳥工区第二幹線(左岸)を確認できます、流れる音でわかります。ウォークルートは2Km程西へ直進をとり、途中、和田池、石川池を経由して、近鉄橿原神宮駅に戻ってきてゴールとなります。

このコースは明日香村・橿原市の名所旧跡も見れるいいコースでありますが、ちょこっと寄り道していると時間がなくなります。迷った分、時間を食いました。

今回の工程 令和5年6月27日 距離 14Km 3時間40分

(広報G 吉川)

飛鳥ハーフマラソンに出走しました

3月に開催された「飛鳥ハーフマラソン2024」に参加してきました。第1回大会から数えて3年連続での出走です。
今年の天候は晴れ、気温は低め、走るにはベストなコンディションとなりました。

見どころは、なんといってもそのコースです。普段はゆっくり時間をかけて巡礼する飛鳥の地。そこを大勢のランナーと共に駆け抜けるというギャップがたまらないのです。

まずスタート&フィニッシュ地点が「キトラ古墳」前。古墳がスタート地点であることに違和感がないのがすごいです。

飛鳥ハーフマラソンのスタート地点「キトラ古墳」

9:00に号砲が鳴り、3,000人近いランナーが一斉にスタートします。
しばらく走ると見えてくるのが「天武・持統天皇陵」。ランナーとのコラボはこの日しか見られません。

2km地点の「天武・持統天皇陵」

さらに進むと「橘寺」。反対側には「川原寺」。何度も通った道ですが、改めて新鮮に感じます。

「橘寺」前を疾走するランナー

この大会はエイド(水や補給食の提供場所)も充実しています。提供されていたのは、柿の葉寿司、葛アイス、甘酒、そしてごろごろ水。奈良ゆかりの給食・給水は、疲れた体を癒してくれます。

コースは「石舞台古墳」を超えると中間地点。後半は奥飛鳥へと入っていきます。
「男綱」の横を走り抜けてしばらく進むと、「稲渕の棚田」が見えてきます。

「男綱」の真横を進む
「稲渕の棚田」の坂道を登っていく

当たり前のように続く坂道。激坂が売りのこの大会は、平坦な道がほとんどないのではと感じるほどです。

ここを抜けてしばらく進むと、正面に見えてくるのが「文武天皇陵」。その後すぐに「高松塚古墳」が続きます。
そして、この後の最後の登り坂を頑張って進めば、ハーフマラソンフィニッシュです。

コースから真正面に見える「文武天皇陵」
「高松塚古墳」を過ぎればゴールが見えてくる

フィニッシュ後に配られる「あすかルビー」は格別の美味しさです。

美しい大粒の「あすかルビー」

運営が素晴らしく、沿道の応援も気持ちいい大会です。数年後には世界遺産を巡るマラソンコース、になっているのでしょうか。
これからも末永く続く大会になるよう願っております。
(広報G/礒兼 史洋)

新人ガイド研修体験記

ガイドグループ新人研修第3ステージで南エリアの飛鳥の遺跡を巡りました。

飛鳥は奈良まほろばソムリエチャレンジ中に募集ツアーにゲストとして参加したり、個人的に歩いたりと大好きで馴染みのある場所でしたがガイドするとなると全く知識がないことに気づかされます。

水落遺跡、石神遺跡、飛鳥東垣内遺跡、川原寺跡と自分の担当の概要を頭に入れた後、下見に出かけました。

資料を見るのと現地を見るとでは大違い。石神遺跡では奈良文化財研究所の名前の入ったテントが張られているのを見つけ近づいてみると遺跡の発掘現場が。ネット検索をすると斉明天皇以前の7世紀前半の塀の跡が見つかり3日前に見学会がおこなわれたとの記事を発見し、随時アップデートされる最新情報もチェックする必要性を痛感しました。

下見の後ガイド用資料を作成し本番に臨みましたが、資料に目を落としての棒読みを自覚、思った半分もうまく話せませんでした。

とりわけ歩きながら目に留まる風景や花木の名前などちょっとした興味を引く話題ができるほどの余裕も知識もなく、まだまだこれからと気を引き締めた次第です。 

(広報G/ガイドG 藤崎俊彦)

ベテランガイド奮戦記

ガイドグループは奈良市、東エリア、西エリア、南エリアと、4地域に分かれて活動していますが、毎年各エリアで春と秋に募集ツアーを各2コースほど、グループ全体では年間16コースほどを企画し、ホームページを通じ参加者を募集しています。もう10年近く続けていますので、いわゆるネタ切れ状態に近づきつつあります。そうした中で、私は昨年春の募集ツアーの企画を担当しました。

以前から注目していたのは、橿原市西部の曽我川沿いにある木葉神社、河俣神社、天太玉命神社。すべてかっての式内大社で、うち一社は名神大社。古代篤い崇敬を集めていた社に光を当てたいが、ルートをどうするべきかを思案していました。時期は春、「橿原市の桜」を検索すると、なんと「曽我川は橿原市一番の桜名所」とあり、これで一気に道が開けました。しかも桜の道です。 開催は桜の満開日、最近は開花が早いから4月1日に、集合場所は桜並木の起点となる坊城駅、古社への道を桜道と名付け、午後は今井町巡りをして八木西口駅で解散。ツアータイトル「桜道から古代伝承の社を巡り今井町へ」の完成です。

その後無事企画書の承認を得、募集も即日完売。ただ、それから開催日まで、まだ課題山積でした。古代伝承の社の埋もれた歴史を掘り起こす作業、今井町ではご挨拶を兼ね訪問先に説明資料を持参しチェックを受けたり、昼食場所確保のため地区公民館と交渉したり、伝統的建造物の特徴的部分を撮影し写真解説を付けたり、今井町の友人にも付き合ってもらい何度も下見に出かけ、直前には同窓会と知人グループを相手に同コースを二度案内しました。

その甲斐あってか、当日は雲一つない快晴、桜道は満開の桜、川には鯉が泳ぎ川面には花筏が。今井町の訪問先の皆様にも温かく迎えていただき、参加の皆様の笑顔とともに、私にとって思い出に残る募集ツアーとなりました。お世話になったすべての関係者の皆様、ありがとうございました。

曽我川の桜
天太玉命神社
称念寺

(広報G/ガイドG 藤田道夫)

第11弾 長谷寺 登廊

長谷寺の象徴とも言える登廊は、仁王門を抜けて本堂へと続く階段で、約200m、399段もあるのだそうです。

花のお寺として有名ですが、4月から5月にかけてのぼたんは特に人気がありますね。

また今年も「大和三大観音あぢさゐ回廊」が5月25日から長谷寺、岡寺、壺坂寺で始まっております。ぜひ三寺すべてをスケッチして巡りたいものです。

(広報G 佳山隆生)

「THE 近鉄特急」 12200系の思い出

奈良県民にとって、一番身近に感じる鉄道はやはり「近鉄」ではないでしょうか(私はJR沿線在住ですが)

奈良県内を縦横に駆ける近鉄の看板列車は「近鉄特急」。近年は「ひのとり」や「しまかぜ」などの豪華列車に注目が集まりますが「近鉄特急」と聞いて真っ先に思い浮かべるのはオレンジと濃紺のツートンカラーの電車という人も多いはず。これまでも様々な形式の特急電車がこのカラーで活躍しましたがその中でも多くの人が記憶に残るのがこの12200系の姿ではないでしょうか。それもそのはず1969年から1976年の間に特急車両としては近鉄最大の168両が製造され、連結のための幌を隠すためのカバーを持つ端正なスタイルは、その後の近鉄特急の”顔”(正確には一つ前の12000系からですが20両のみの製造)を確立し、名阪ノンストップ特急をはじめ狭軌の南大阪・吉野線を除いたすべての路線で活躍しました。天皇陛下が乗車される「お召列車」には3回、1975年に来日されたエリザベス女王も乗車されるなど名実ともに近鉄を代表する車両でした。

しかし、時代の流れには抗えず、新型車両の登場に伴い、12200系の活躍範囲は次第に少なくなり廃車が進みます。新しい特急電車が、黄色と白の新しい特急カラーに塗るかえられる中、引退が近い12200系は塗り替えられることもなく以前のままの姿で活躍を続けましたが、2021年2月に通常の特急としての定期運用が終了。同年11月には「さよなら運転」が行われ50余年の活躍に幕を下ろしました。

しかしながら、この12200系をベースに改造して作られたイベント車両はまだまだ元気に活躍中です。修学旅行等の団体用で水色と白の車体カラーの15200系「あおぞらⅡ」、旅行会社クラブツーリズム用のグリーンの車体は15400系「かぎろひ」、そして大阪・京都・奈良を結ぶ観光特急として2022年にデビューした19200系「あをによし」も12200系の生まれ変わりです。それぞれ塗装は変わっていますが、前面のスタイルには12200系の面影がはっきりと残っており、まだしばらくは楽しむことができそうです。

 京都発 橿原神宮前行特急 引退直前の2021年1月(近鉄郡山駅付近)

2021年11月の「さよなら運転」の特別列車(大阪線 赤目口駅付近) 堂々の12200系8両編成

大阪線 青山町駅を通過する名阪特急名古屋行き ビスタカー30000系との8両編成(2018年10月)。晩年は大阪線の特急には使われていませんでした。

複線化される前の青山峠を行く賢島行特急。(1980年代)近年とは行先表示板の位置が異なり、羽根型の「特急マーク」もついています。

団体用「あおぞらⅡ」15200系 2023年10月開催のイベント列車として特別に乗り入れた田原本線 新王寺駅付近

クラブツーリズム用の15400系「かぎろひ」 2018年10月 宇治山田駅にて

観光特急「あをによし」19200系(大和西大寺駅)連結用の幌カバーは埋められていますが、12200系の面影はよく残ります。

昨年以来、奈良まほろばソムリエの会のホームページはたいへん充実してきました。皆様ときどきどうぞホームページをご覧ください。

パソコンからだけではなく、スマホ、タブレットからも簡単に見ることが出来ます。

 さて写真は広報グループの会議です。次号のソムリエの風43号をどうするか、ホームページをどうするかなど熱心に話し合いました。

この日の出席は正面、パソコン右が礒兼さん(飛鳥ハーフマラソンにも出場して記事も書いてくれました。毎月のホームページの歳時記も書いてくれています)

小林さん(在籍期間いちばん長く、カメラが得意です。鉄道にとてもくわしく今回も近鉄特急の記事を書いてくれました)。

この日の紅一点、かざまちはるさん(首都圏在住ながら今回も広報G、講演講座Gに参加のため夜行バスで駆けつけてくれました。そして奈良のあちこちを歩いておられます。ホームページやパソコンのエキスパートでたいへんお世話になっています)。

後ろ姿は福岡さん(現在、古都飛鳥保存財団にご勤務されており、奈良県の中部南部に特にくわしい方です)

画面左は、吉川さん(健脚で吉野川分水をシリーズで書いてくれています。6月総会で広報グループ担当理事の選出される予定です。これからソムリエの風の編集長など活躍が大いに期待されています)

そしてパソコン左が、8年間理事としてお世話になりました松森です。これからも広報グループで活動しますのでよろしくお願いします。

 そしてこの日は予定が重なり出席できなかった、ガイドグループにも所属の藤田さん、藤崎さん、奈良観光コンシェルジュでもある松原さんはフェースブックを担当、また来村先生との対談はホームページにも連載してくれています。プロの画家でもある佳山さんは、ソムリエの風で毎回奈良のあちこちをスケッチしてアップしてくれています。点描画でひとつの作品にとても時間をかけられています。やまとの神さまはじめホームページを最初から担当してくれている窪田さん、つれづれ日記のホームページアップ担当してくれている中村さん。

ほか多数のメンバーにより広報グループは支えられています。

(広報G)礒兼・今西・風間・柏尾・佳山・窪田・小林(誠)・島田・中村・廣岡・二上・福岡・藤崎・藤田・松原・吉川・松森

今回合格され入会された方はじめ新しいメンバーの広報グループへの参加をお待ちしています。

                                                         (広報G 松森重博)