明神山は王寺町の西端、奈良と大阪の境にある標高273.6bの山です。山頂から東は奈良盆地が一望でき、春日山、三輪山、大和三山、遠くは大峰山を見ることもできます。西の大阪側は大和川を眼下に、河内平野の眺望がすばらしく、澄み渡った晴天の日は、あべのハルカスや明石海峡大橋まで見渡せます。
明神山には昔、大和と河内を結ぶ送迎(ひるめ)道があったと伝わっており、送迎峠にその名を残しています。聖徳太子を送り迎えし、峠で昼飯(ひるめし)を食したことから付いたと言う説もあります。
現在、明神山の頂上に永遠の愛を誓う「悠久の鐘」があります。大切な人と峠を登り、360度のパノラマビユーを目の前にすると、思わず愛を叫びたくなります。悠久の鐘を鳴らし、永遠の愛を誓うと、天空に響き渡るようです。夫婦や恋人と一緒に、友達同士でも思いを伝え合えば、心に残る素晴らしい一日になります。
【奈良まほろばソムリエの会 松永佳緒莉】
|