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第51回 2018年01月25日掲載
いにしえの尼寺跡 ―― 奈良市の西隆寺


ならファミリー1階の「東門跡」説明パネル=いずれも奈良市で

 奈良市の西隆寺は奈良時代、称徳天皇の意向により創建された尼寺です。鎌倉時代には廃絶していたようですが、近鉄大和西大寺駅の北東約250b四方の中に、伽藍(がらん)が建ち並んでいた跡が残っています。
 駅周辺に設置されている保存遺構や説明パネル5カ所をたどっていにしえの姿を想像してみましょう。
 駅前のサンワシティビルの前に「西隆寺の記憶」というパネルがあります。そこから東へ進むと、南都銀行西大寺駅前ビルの駐車場看板横に「築地塀跡」のパネルがあり、みずほ銀行の裏には「塔跡」の遺構が保存されています。
 また、ならファミリーの北エスカレーター1階横の柱に「東門跡」のパネル、その前の売場の床には門柱のあった場所を示す二重丸の印が12カ所あります。北西出入り口の外側には「回廊跡」の復原遺構があります。  一度訪れてみてはいかがでしょうか。

【奈良まほろばソムリエの会 石田一雄】



北西出入り口外側にある「回廊跡」の復元遺構

■メモ■

近鉄大和西大寺駅北出口からすぐ。
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