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第57回 2018年03月08日掲載
桜の開花標本木 ―― 奈良市の奈良地方気象台


奈良女子大学附属中等教育学校にあるソメイヨシノの開花標本木(中央)=いずれも奈良市で

 「今年の桜はいつ咲くのかな」。多くの人が春到来のワクワク感を抱いて心待ちにする桜の開花。奈良の開花・満開判定を担当しているのが奈良市西紀寺町にある奈良地方気象台です。
 気象台は昨年3月、それまで64年間観測拠点だった同市半田開町から移転しました。開花観測種のソメイヨシノは敷地内にはなく、気象台から東にほど近い奈良女子大学附属中等教育学校の協力を得て、校庭の一角にあるソメイヨシノを開花標本(正式には植物季節観測用標本)木に指定。高さ約4bで樹齢は不明ながら、奈良の「2代目開花標本木」です。
 奈良の開花の平年は3月29日、満開の平年は4月5日。最も早い開花は3月20日ですので、5、6輪開いた花を見つける気象台職員の標本木通い”は今月中旬から本格化することになります。

【奈良まほろばソムリエの会 久門たつお】



奈良町エリアに新設された奈良地方気象台。
西側の外観は和風調


■メモ■

奈良地方気象台へは奈良交通バス「内回り」でJR奈良駅から約5分、近鉄奈良駅から約10分、田中町下車すぐ。見学は事前予約(電話0742・22・4445)が必要。開花標本木の話も聞ける。
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