龍田大社は信貴山の東南、大和川北側の山裾に鎮座します。全国の風の神の総本宮で、「風神」と呼ばれ、御祭神は天御柱大神(あめのみはしらのおおかみ)、国御柱大神(くにのみはしたのおおかみ)です。創建は2100年ほど前、第10代崇神天皇が夢で神託を授けられ、造営されたと伝わります。
龍田大社で毎年7月の第1日曜日に行われるのが「風鎮大祭」です。日本書紀には675年にすでに行われていたと記されており、4月4日の例大祭と対をなし、かぜしずめの祭りとも称されています。
当日は午前10時半から、神事や神楽の奉納が行われ、午後からは居合劔詩舞道や風神太鼓、河内音頭などが奉納されます。そしてクライマックスは夜9時からの風神花火奉納で、迫力満点です。最後は拝殿前の仕掛け花火に点火し、すべての催事が終了します。
平昌五輪を前に、スキージャンプの高梨沙羅選手が、風を味方にしようと祈願に訪れたそうです。
【奈良まほろばソムリエの会 柏尾信尚】
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