2011年、安堵町の極楽寺にまつられている阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)が、戦後広島の爆心地近くに安置され行方が分からなくなっていた広島大仏であることが判明しました。以来、8月5、6日に極楽寺で原爆の犠牲者を追悼し、平和を願う法要と式典が行われています。
5日は午後5時から夢あかり(安燈会(あんとうえ))実行委員会主催で、あんど祈りのつどいが行われます。ミニコンサートや紙芝居なども催され、平和への祈りを込めた多くのあかりが太子道沿いの飽波(あくなみ)神社から旧役場跡地、うぶすなの郷TOMIMOTO、極楽寺へと続き、祈りの回廊で結ばれます。夏の夕べに癒されるひと時です。幽玄なあかりの中、参列者は開帳された広島大仏の下で静かに手を合わせ、犠牲者の冥福を祈り、平和を願います。
6日は午前8時から平和祈念法要が行われます。なお、広島大仏が開帳されるのは8月5日から15日までです。
【奈良まほろばソムリエの会理事 柏尾信尚】
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