賣太(めた)神社は稗田環濠集落(ひえだかんごうしゅうらく)の中にあり、日本最古の書物「古事記」の語り部として、卓越した記憶力を持っていた稗田阿礼(ひえだのあれ)を主祭神としておまつりしています。副祭神のうちの一柱は、芸能の神、天宇受売命(あめのうずめのみこと)で、平安時代の延喜式神名帳にも名前のある神社です。
この神社で毎年8月16日に記憶力や芸事の向上を祈願する阿礼祭が行われます。1930(昭和5)年に始まり今年が第89回になります。
午前中に拝殿で「稗田の舞」が奉納され、その後、地元の子どもたちを中心に境内で「阿礼さま音頭」や「阿礼さま子どもの歌」などの華やかな舞や踊りが披露されます。午後からはお話フェスティバルが催されます。童話や紙芝居、腹話術などが演じられ、普段は静かな鎮守の森が歓声に満ちあふれます。。
話術の向上や芸能の上達などを祈願し、ご利益をいただいてください。
【奈良まほろばソムリエの会理事 柏尾信尚】
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