3年ぶりに「講師養成講座」を開催!

講師の柏尾信尚さん

日曜日(2022.7.31)、「講師養成講座」を開催しました。これまではほぼ毎年開催し講師候補者を34人育成してまいりましたが、コロナ禍でストップしていました。今年度は37人もの新入会員をお迎えしたこともあり、開催することといたしました。養成講座への出席者は20人(スタッフ6人を除く)、場所は奈良市生涯学習センターでした。

小野副理事長の開会挨拶

講師養成講座の講師は、当会会員の柏尾信尚さん。柏尾さんは奈良シニア大学など、県内外で講師を務めるベテランで、法隆寺や聖徳太子などの歴史ものをはじめ、大相撲や鉄道に関する講演もこなしておられます。ガイドもお上手で、ガイド名人を認定する「Nara 観光コンシェルジュアワード」で、優秀賞を受賞されています。

柏尾さんはこれまで当会が使用してきたパワポデータを使い、さらに追加画面も用意されて講座に臨まれました。約50分の持ち時間内にピタリと話を収められたのは、さすがでした。

当会は奈良シニア大学では年間60回、東京の奈良まほろば館でも年間12回の講演会を実施しています。最近はまたコロナ陽性者の数が増えていますが、講演の依頼は少しずつ増えています。
〈講演の3要素は「知識」「話術」「パワーポイント資料の制作技術」。話術の苦手な人は時間感覚に乏しい人。時間感覚を磨いてほしい〉〈講演の善し悪しは、事前準備の段階で「9割」方が決まる〉(職人さんの「段取り8分」と同じ)〈お客さんに背中を見せないよう、レーザーポインタの持ち方(右手か左手か)を工夫する〉。

〈その場の「思いつき」で話を挿入すると、失敗する〉〈習うより慣れろ〉〈自分の「得意分野」「話せるテーマ」をたくさん持つ〉〈お客さんが聞きたそうなテーマを探す〉〈著作権・肖像権には十分配慮を〉など、基本的な事項について説明がありました。
参考資料:齋藤孝著『頭のよさとは「説明力」だ』(詩想社新書)
https://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/2c715c194560badc9b4220c6e8b21046

皆さん熱心に聞いてくださり、質問もたくさんいただきまた。今回のご参加者全員が講師に立候補してくだされば、約50人もの講師リストが出来上がります。そうなれば、今まで以上に講演活動が円滑に進むことになります。

豊田理事長の閉会挨拶

講演活動は、ガイド、文化財調査と並ぶソムリエの会の3本柱の1つ。会員が協力し合いながら、講演活動に注力してまいります!

写真と文 鉄田憲男