女性グループ(ソムリエンヌ)「草木染め体験」

7月27日(土)と28日(日)の両日に5回目の草木染め体験を行いました。暑い日になりましたが、2日間で14人のソムリエンヌが染色を楽しみました。

今年は、初めての紫根染めに挑戦。紫は、昔から世界中の人々にとって高貴な色として扱われてきました。日本でも紀元前1400年頃から紫は珍重されました。飛鳥時代に聖徳太子が定めた冠位十二階での最高位は、紫色といわれています。

天野講師から染色の基本と紫根染めの仕方を教えていただきました。

(紫根)
(キハダ)

今日の染液は、紫根、藍(タデアイの生葉)、キハダ、コチニール、黒米の糠です。
ほとんどの方がなかなか体験できない紫根染めにチャレンジされました。

・布は、しばらく水につけて、水洗いをする。
・藍とキハダに染める方以外は、ミョウバン液(色の定着がしやすくなる)に20分ほどつけます。

(紫根染め)

・紫根液に20分ほどつけて、色むらができないように布をほぐすように動かします。ボールの液を60度から70度に温度をあげて、布を動かしながら10分ほどそめて、その後水洗いをして、乾かします。

紫根から出る紫のなんと美しいことでしょう。
また、ストールの端だけ、ピンクや藍の色を入れられた方も素敵な仕上がりになりました。

その後、ランチタイム。美味しそうな手作りのお弁当と冷やしそうめんです。食事をしながら、会話も弾み、楽しい時間を過ごしました。

最後に自分で染めたストールを巻いて、記念写真を撮りました。今年は、紫根染めの紫がなびいています。同じ染液につけていても、誰一人同じ色がでない草木染めです。爽やかな風が吹き、真っ青な空の宇陀の里で、一日楽しく過ごしました。

女性の会(ソムリエンヌ)  文 松浦文子  写真 松浦文子