サポート部会・ガイドグループ「山の辺コース」の紹介

こよみも八月になり、ガイド本番も来月に迫ってきました。
楽しみでもあり、ちゃんとガイドできるのか、その前にお客さんは来てくれるのか、なでしこジャパンは優勝できるのか、水泳のメダルは幾つ取れるのか、心配事も尽きません。
 ガイドコースの選定から始めて一年以上、コースを決めてからも、下見、改善、研修と何度も歩き、今では目を瞑っても歩けるようになりました。
この間実際に目を瞑って歩くと、ちゃんと田圃におちましたハッハッハッ。
それでは、山の辺コースの紹介です。

JR柳本駅9時30分集合で黒塚古墳に向かいます。途中上街道と交差する柳本藩時代の情緒ある街並みを歩き、墳頂に上ると盆地の景色がパノラマで楽しめます。

黒塚古墳

 隣の黒塚古墳展示館で、三角縁神獣鏡、画文帯神獣鏡、石室のレプリカを見学後、行燈山古墳~櫛山古墳~渋谷向山古墳と山の辺の道を相撲神社に向かいます。
 途中には、額田王の万葉歌碑「三輪山を しかも隠すか 雲だにも こころあらなむ かくさふべしや」があります、ここを過ぎ坂道をのぼると、景行天皇纏向日代宮跡の石碑、斜向かいには纏向遺跡の想像図パネルと景色が眼下に広がっています。

三輪山をバックに額田王の歌碑
纏向遺跡の説明パネル、右上に渋谷向山古墳(景行天皇陵)が見える

 相撲神社は、崇神天皇の時代、史上初の天覧相撲が行われた場所。
ここから檜原神社へ30~40分の歩きになりますが、この間には、多くの万葉歌碑が置かれていますので、詠みながらゆけば上り坂も気にならないはず?
桜井市が、1972年著名な方々に揮毫をいただき、建てられて今年で、40年だそうで。万葉歌碑の冊子を作成されたこの年にガイド開始、これも何かのご縁でしょうか。

版画家の棟方志功氏による歌碑。

書家としても有名な志功さんの個性際立つ歌碑です。巻向川を背中にして建てられています。

三輪山の裾にある、入江泰吉氏の歌碑。

高市皇子が十市皇女を偲んで詠んだといわれるこの歌を、入江さんは選んだのでしょう。
 登り道はここまで、檜原神社を目指しましょう、着けば昼ごはん休憩だ、さあもう一息。
さあ着きました、大神神社では拝殿の影であまり見えない三つ鳥居をはっきり見ることができます。ふりさけみれば締め柱の向こうに二上山が見えます。
元伊勢の話、笠縫邑の話、「え。そんな説明より、昼ごはんですか?」了解。
今日も元気だ、弁当もうまい。

檜原神社の三つ鳥居
締め柱の向こうに見える二上山

 正面の締め柱をでて、井寺池へ。この先は、もう下り道だけ、まるで私の人生の様。
堤の中ほどにあるのが、川端康成氏の歌碑「大和は国のまほろば・・」倭健命の歌です。この碑のバックに見える景色もすばらしい。畝傍山、耳成山も見えます。川端氏が「ここにしよう」と言われたそうです。凡人の私にも解る気がします。
 堤の奥には、東山魁夷氏揮毫の「香具山は畝傍をおしと耳成と・・」天智天皇。漢文で書いてあるので、カンニングペーパーを見ないとチンプンかんぶんです。

川端康成氏の歌碑

 次は、楯持ち埴輪が出土した、茅原大墓古墳 ~ 珍しい木郭埋葬施設であることが判明した、ホケノ山古墳 ~ 卑弥呼の墓か?と云われている、箸墓古墳 ~ JR巻向駅でゴールとなります。
 天気さえ良ければ、景色は抜群のコースです、日頃のおこないが良い方に申し込んでいただきたい、ちなみに私は雨男ですが。
 なんですか?説明文が、中途半端でよくわからない。それなら9月にガイドを申し込みましょう。皆さんのどんな質問にも、解る範囲でお答えします。友の会のみなさんなら、一般のガイド料1.500円を特別にそのままでお受けします。

ガイドグループ山の辺コース担当、西川 誠