常陸国府・国分寺ツアー
関東サークル
2月23日(土)実施
JR上野駅に集合して常磐線で茨城県石岡市へ出発する。途中乗車したメンバーを含めて7名の参加である。
乗車1時間36分で石岡駅に。駅から北西へ徒歩約15分で常陸国分寺跡に到着する。現在は真言宗寺院の国分寺が建っているが、現薬師堂の辺りが金堂跡である。その北側に講堂跡の礎石も残っている。
また境内には天保年間に都々逸節を創始し、この町で没した都々一坊扇歌の墓と扇歌堂が建っている。
国分寺跡からさらに北西へ徒歩15分で国分尼寺跡に着く。今は史跡公園として保存・整備されている。広々とした芝生の空間と植込みで表現された回廊跡が古代の空気を感じさせる。
尼寺跡から南へ約20分歩くと市立石岡小学校がある。校庭の発掘でこの場所が常陸国府の国庁跡であることが判った。学校内には民俗資料館があり、鹿の子遺跡などの市内史跡資料が展示されている。
校庭の南側には常陸国総社宮がある。その例大祭(9月)は規模の大きいことで有名である。2月16日~3月3日の期間「いしおか雛巡り」が開催されており、町中の施設・商店などに雛人形が飾られている。ここにも参集殿・社務所に雛人形が飾られていた。
それから中町通りへ戻り、展示や特産品販売をしている[まち蔵藍]へ立ち寄る。まちなかには11もの国の登録文化財に指定された建物が残っており、ここもその1つ(江戸時代末期建築の染物屋)。蔵造りの建物内の見学もできる。そしてようやく昼食ということで、昭和7年頃建てられた登録文化財の蕎麦屋[東京庵]でおいしい天ぷら蕎麦を味わった。
石岡駅に戻り、高浜駅に1駅移動して、舟塚山古墳・府中愛宕山古墳を見て回った。
舟塚山古墳は全長186m、前方部を西に向けた前方後円墳、築造年代は5世紀後半で東日本第2位の規模を誇る。
府中愛宕山古墳は全長96m、前方部を南東に向けた前方後円墳で、築造年代は6世紀前半である。
歩数約2万歩の行程、お疲れ様でした。
by 佐吉多万比古