ガイドグループの新規コース開発に参加して

ガイドグループ員のコンペで新たな6コースが決定された。その中の吉野Ⅰ、Ⅱコースの担当責任者の富田さんから一緒にやらないかとの電話があった。遠いので二の足を踏んだが同期入会のよしみもあり引き受けることにした。そしてもう一人宇田さんがパートーナーとして参加した。富田さんに叩き台となる説明資料を出してもらい、説明項目を少なく、「平易な文で」をモットーにスーパーのフードコートなどで朝から晩まで喧々諤々、口角沫を飛ばす議論を行った。しまいに「そこまで削られてはコースコンセプトが生かせない」と喧嘩一歩手前までいくこともあった。3人でコース実習をした際、バス停前の飲食店で議論白熱の余りバスを見過ごし運転手の好意で引き返してもらった。二日前に降った雪で凍結した金峰神社前の坂道を恐る恐る登った。吉野Ⅰ(Y11)コースのコンセプトは「修験道と吉野の神々を巡る」、吉野Ⅱ(Y12)コースのそれは「後醍醐天皇と天武天皇の宮跡をたどる」でコンセプト通りに仕上がったのではないかと思っている。

2月11日 桜木神社にて

コースを少し紹介しよう。蔵王堂の堂内に一歩踏み込むと68本の自然木のなせる業か、まるで異次元の空間に迷い込んだような錯覚に陥った。高城山展望台からの眺望は素晴らしく、北に高取山、竜門岳、多武峯、西北に金剛山、葛城山、二上山、東に高見山が望める。
吉野が川伝いに伊勢湾から東国に、大阪湾から西国に、都にも遠くない位置にあることが分かる。隠れスポットも紹介しよう。吉野水分神社の左甚五郎もビックリの透蟇又、日本で5本しかないと云う笹部桜、花錦前の除福由来の不老長寿の薬・天台烏薬、喜蔵院の謎の鳥、吉水神社にあるパワースポット、桜木神社の樹齢500年の杉、宮滝付近の巨大なポットホール等々。是非、貴方も確かめてみよう。

2013年4月2日 ガイドグループ 三枝忠生