歴史探訪グループ例会「春爛漫の生駒山麓を訪ねて」
4月9日(日)、直前まで降り続いていた雨が、スタートの9時40分には止み、29人の心がけのいい人たちが近鉄「一分駅」をスタート。まずは「往馬(いこま)大社」を目指します。
満開の桜を眺めながら、10分足らずで到着。石段を上り本殿にお参りしていると神職の方が観音堂を開けてくださり、社伝で運慶作と伝わる「十一面観音像」と「生駒曼荼羅」を拝観できました。
北に向かい、行基の墓がある「竹林寺」へ、本堂でお寺を守る女性の案内で文殊菩薩などを見せていただきました。
少し歩いて「円福寺」へ、鎌倉時代の宝篋印塔2基と本堂が重要文化財に指定されており、ここでも本堂の扉を開けていただき。ご本尊の塑像「阿弥陀如来像」を拝しました。
住宅地を抜けて「往生院」へ。ここは行基が火葬されたといわれ、無住の境内には県内最古の銘がある宝篋印塔や行基の墓塔と言われる五輪塔があります。
桜が満開の住宅地内の公園で昼食。
その後「美努岡萬墓」(みののおかまろのはか)を経て、「宝幢寺」(ほうどうじ)で重文の本堂を見学。なだらかなウォークもここまで。
ここからは沢沿いの道を上り「千光寺」を目指します。山門直前の心臓破りの急坂を上りきりようやく千光寺到着。役小角が大峰山に入る前に修行し「元山上」と言われる境内には、法螺貝が響いていました。
千光寺からの帰りは清滝石仏群を見ながら歩きやすい道を快調に下り、住宅地に入ってゴールも近い、と思った目の前に「生駒山口神社」の階段が立ちはだかります。みんなで最後の気力を振り絞って登り参拝しました。
最後に元山上口駅周辺の椣原(しではら)の勧請綱・金勝寺に立ち寄った後、駅に戻り解散。行基の足跡にたっぷり触れた一日でした。