女性グループ(ソムリエンヌ)活動報告「2017年夏休み家族体験教室in新沢千塚古墳群」(2回目)
8月19日(土)、ソムリエの会と歴史に憩う橿原市博物館との共催企画「夏休み家族体験教室2017 古墳と土器でドキドキわくわく体験」2回目を実施しました。
参加者は26名。内、子供は12名。ソムリエンヌは5名、啓発グループから2名出席。土器復元、紙芝居・古墳散策は2班に分かれ、展示案内を合同で各40分。10時半から12時半まで行いました。
道崎理事が持ってきた古墳クッションは大人気で抱きしめたり、押したり、チャックを開けたりとにぎやかに受付が始まりました。
◇土器復元◇
今回は曲川遺跡と新堂遺跡から出土した土器を使用しました。
新堂遺跡は大型店舗建設のため平成28年5月から平成29年2月まで調査され、5世紀の河道から大量の須恵器が出土されたことで話題となった遺跡です。
始めはなかなか合わず「向いてないのかなぁ」なんて話していましたが、かけらはたくさんあって、袋を差し替えて根気よくチャレンジしました。
◇紙芝居・古墳散策◇
「古墳ってな~に?」「どんなかたちがあるの?」「古墳作りの様子」をパワーポイントでスライド6枚作成し、紙芝居仕立てで説明します。
2班の紙芝居実演では古墳の形を説明する場面で先に答えられてしまい、ソムリエンヌはたじたじでしたが、子供たちの積極的な姿勢でお互いの距離が近くなりました。
紙芝居の後は、学芸員さんによる古墳案内です。
南群は草が生い茂って歩行が困難と判断し、北群の126号墳に向かいました。
126号墳は、東西約22m、南北約16m、高さ約1.5mの長方墳です。
透明なガラス椀、コバルトブルーのガラス皿、青銅製熨斗(アイロン)が出土したことで有名ですが、かけらも含めて全て国の重要文化財に指定されています。
◇展示案内◇
学芸員さんより縄文時代から古墳時代を中心に人々はどんな生活をしていたのか、出土品を基に説明があったあと、思い思いに展示品を見て回りました。
土偶と埴輪の違いは?井戸枠の板はなぜ穴があるの?など話している内に、あっという間に時間がたちました。
心配していた熱中症になる人もなく皆元気で終えることができました。
子どもを対象にしたイベントとして企画・宣伝・紙芝居作成など手さぐり状態でしたが、古墳に興味がある参加者が多く、子どもたちも楽しみにしていたと聞くと、やってよかったなと思いました。
宿題代行ビジネス、ネット情報がありふれている中、子供たちが自分で体験し何かを感じ取ることができた一日だったのではないでしょうか?
文:女性グループ 寺田麻美
写真:同 大谷巳弥子 寺田麻美