女性グループ(ソムリエンヌ)「歴史に憩う橿原市博物館」との共催イベント ~夏休み小学生への啓発事業~
8月4日(日)、真夏の快晴の中、「歴史に憩う橿原市博物館」において、博物館と奈良まほろばソムリエの会ソムリエンヌグループとの共催で、小学生を対象にイベントが行われました。
「博物館訪問」と「ドキドキ土器くっつけ体験」、「奈良まほろばかるた大会」の三本立てです。
対象は小学生と保護者で、6名の小学1年生から5年生の児童(6歳3人、8歳1人、10歳2人)と保護者7名の参加がありました。橿原市の他、田原本町や広陵町など近隣の方が多かったようです。博物館学芸員の松井さん、杉山さん、ソムリエンヌからは13人とソムリエ2人の方が参加しました。
目的は、博物館に小さい頃から親しんでもらうことと、地元に誇りと愛着を持っていただくことです。
最初は博物館の方から、「歴史に憩う橿原市博物館」の説明と「どんなどうぶつがいるかな?」の問いかけで、博物館の展示物の中から動物を探し、見つけた動物を描いてもらいました。
そのものの形が動物なのもあるし、土器の中に描いてあるのや、後ろの背景として使われている縄文時代から弥生時代の風景や藤原宮跡の四神の旗などからも見つけてくれました。
龍とか、カラスとか、うさぎとか、モモンガとか、サンショウウオとか、柴犬とか、人とか… ユニークな答えがいっぱい。それに対して、博物館の方が、上手に解説してくださいました。「カラスと言ったけど、これはヤタガラスと言って足が三本なんだよ」などなど。
その後、遺跡から発掘された本物の土器のくっつけ体験をしました。立体的なジクソーパズルのように、バラバラになっている土器を合わせていきます。本物の土器に触れるのは貴重ですし、くっついた土器はそのまま研究に使用されるというので、保護者の方もソムリエンヌも、皆さん真剣です。
その後、ソムリエンヌに進行をバトンタッチし、万葉まほろばかるた大会が始まりました。
「ぬ」 ぬかたのおおきみ めぐるあらそい やまとさんざん
「あ」 あすかでら にほんでいちばん ふるいてら
など、奈良まほろばかるたは、奈良にまつわる内容になっています。楽しく学んでいただけたかと。
一見型苦しく感じてしまう博物館ですが、小学生の皆さんにも楽しく一日を過ごせたことと思います。
将来の奈良まほろばソムリエが誕生するかも知れませんね。
ソムリエンヌグループ 文・本田倫子 写真・松浦文子、本田倫子