保存継承グループ 天神社(大和高田市)で美化奉仕活動

保存継承グループでは、5月18日(土)10時から約2時間、大和高田市の天神社にて美化奉仕活動を行いました。当グループより15名、ソムリエの会より8名で、総勢23名の参加者でした。
当日は晴天で、10時からの活動では少し汗ばむ陽気でした。

参加者は23名、前列中央は藤井宏典宮司、天神社拝殿前にて撮影

天神社のご紹介をさせていただきます。
大和高田市三和町にある神社で、古来より天神宮と呼ばれていました。天神宮縁起書によると第十代崇神天皇の御代よりご鎮座されている古社ですが、明治時代以降、天神社と呼ばれるようになりました。
現存する御本殿は、当社最古の棟札によると、1222(貞応元)年造営とあります。2022(令和4)年には御造営800年記念事業として、第21回目の御造営と修復が行われました。
主祭神は、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)、津速産霊神(つはやむすびのかみ)。高皇産霊神は大和高田市の名前の由来ともなっているとのことです。また天神社には境内社が七社(天神社、恵比須社、当麻社、厳島社、稲荷社、神明社、天満宮)祀られています。

さて、清掃は、天神社参道の枯れ枝拾い及び落ち葉集めでした。鳥居から拝殿の奥まで約100mあるため、23名を3グループ(A、B、C)に分けて作業を行いました。
(10時時点での気温は18℃程度で、湿度が低く作業を行うには丁度いい天候でした。)

Aグループ西側(鳥居から参道まで)の清掃作業
Bグループ中央部(参道中央手水舎付近まで)の清掃作業
Cグループ東側(参道中央手水舎から拝殿奥まで)の清掃作業

途中で休憩をとりながら、1時間半程で作業は終了しました。
終了後は、参集殿にて宮司さんよりお茶をいただき、また美化奉仕に対する感謝の言葉をいただきました。その後、鳥居額束の謂れ(宮司さんの曽祖父が、日露戦争で連合艦隊司令長官であった東郷平八郎と懇意にされており、揮毫をお願いし額束となっている)や神社の歴史等についての説明を拝聴し、10月中頃に行われる「御神輿御渡」の動画を鑑賞しました。

参集殿で動画を鑑賞

動画鑑賞後、境内にある絵馬堂にて大和高田市指定文化財2023(令和5)年に指定された札、絵馬を拝見しました。

大和高田市指定文化財の札

保存継承グループ主催で実施する社寺などの美化奉仕活動は、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の社会貢献活動の一環として実施しています。次回開催は2024(令和6)年秋頃を予定しており、会員の皆様に参加のご案内をさせていただきます。

文・写真     保存継承グループ  山口惠一