ソムリエンヌ まほろばかるた練習会と春日奥山ハイキング

3月5日、あいにくの雨模様でしたが、ソムリエンヌ14名は元気に近鉄奈良駅に集合しました。
高円山にある丸国林業保養所にて、「かるた読み手&審判養成講座Ⅱ」が開催される日です。
講座の後は、春日奥山のハイキングに行きますよ~♪

車三台に分かれて乗って、高円山へ。
新若草山ドライブウェイを抜けて、会場となっている保養所に到着しました。
霧がかっていて、とってもきれい。ファンタジーの世界に迷い込んだようで、なんだかわくわく感が止まりません。
ここは、ソムリエンヌの先輩でサンスクリット語講師を勤めてくれる平越真澄さんのご実家があったところだとか。インドネシアの調度品… 仏像や女神様や象などが沢山置かれています。

当日は、特別ゲストとして、まほろばソムリエの米谷さんと上羽さんにもご参加いただきました。まずは、「かるた」について、制作者の一人である米谷さんから、その制作に至った経緯や思いをお話いただきました。さらに、現在販売関係を担っておられる上羽さんからもソムリエンヌへお願いがありました。

写真中央左が米谷さん、右が上羽さん

ミニ講習会とミーティングの後は、いよいよ講座スタートです!
読み手や審判を交代で体験しつつ、かるた取り大会をしました。
読み手はわかりやすくはっきりと発音する、特に一音目に注意する、二回ぐらい繰り返す。
審判は、取れたら挙手をする、そのグループでトラブルがないか注力する。
取る方も、取る前は「手はおひざ」とか、取り札が被った場合はじゃんけんで決めるなど、独自のルールを順守します。

段々とヒートアップしてきましたが、お昼ご飯の時間になりました。
平越さんが柿の葉寿司ヤマトでお弁当を購入してくれました。

鹿の型抜きがされた人参が可愛い!平越さんお手製のお漬物もついています

食事の後は、春日奥山のミニハイキングへ参りました。
春日山原始林は、平安時代より狩猟や伐採が禁じられ、それから千年以上にわたり、春日大社の神域として守られてきた森です。
1998年には春日大社と一体となった文化的景観が評価され、ユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一つとして登録されました。
そんな「鎮守の森」である世界遺産「春日原始林」の中を歩いていきます。雨が緩く降っていて、神秘性がより増しているような気がします。

地獄谷園地新池の周りを通ります。滝坂の道と呼ばれるこの道は、奈良の街から柳生を結ぶ近道として開かれた道で、柳生街道とも呼ばれています。
首切り地蔵まで来ました。首のところで2つに割れた地蔵石仏。江戸時代の剣豪・荒木又右衛門が試し切りしたという伝説が残っていて、鎌倉時代の造立とされています。

首切り地蔵

続いて、朝日観音を拝します。花崗岩の大岩壁に弥勒仏を中央に、地蔵二体を刻み出したもので、朝日に映えて美しく浮き出すところから、その名で呼ばれているそうです。

朝日観音と言う名前だけど、弥勒仏だそうです
ところどころ小川や小さな滝もあり、マイナスイオンがたっぷり

ハイキングから戻った後は、前代表の松浦文子さんが桜井から持って来てくれたケーキが待っていました。スウィ―ツが疲れた体に染みて美味です。

そうして、楽しかった高円山から奈良市街まで帰り着きました。
今後も、「まほろばかるた」を介して、子どもたちや海外の方々に奈良の魅力を伝えていき、奈良の良さを知っていただく啓発活動をしていきたいです。

帰宅後、このつれづれ日記を書くため、少し調べものをしていると、春日原始林のパンフレットには「16世紀には豊臣秀吉により約1万本のスギの植樹が行われた記録があり、現在も当時植樹されたと思われる杉の巨木が数百本残っています。」と。
どおりで、この日以降花粉症が…(涙)

ソムリエンヌグループ 文・本田倫子 写真・森川祐美、本田倫子