保存継承グループ 和爾下神社(天理市)で美化奉仕活動
4月12日(日)に天理市櫟本(いちのもと)町の式内社、和爾下(わにした)神社で春の美化奉仕活動を実施しました。同神社は4世紀から5世紀初頭に築造された全長105メートルの前方後円墳の南側後円部の上に鎮座しています。天気にも恵まれ、木々に囲まれた境内は心地良いものでした。保存継承グループから17人、ソムリエの会から4人に加えて、和爾下神社の氏子総代さんや地域プロジェクトのスタッフの方々5人が駆けつけてくださいました。

宮司さんのご要望で、本殿のある瑞垣の内側の清掃をすることに。間近で見る重厚で存在感のある本殿は桃山時代の建造で、重要文化財に指定されています。檜皮葺の切妻造りで桁行三間、梁間一間で、長押や柱には今もなお美しい彩色が見られます。

作業の前に拝殿で安全祈願のご祈祷をしていただきました。宮司さんによるお祓い、祝詞の後、当グループの本井良明代表(理事)も玉串をささげました。

午前10時ごろ、落ち葉集めを中心に作業を始めました。瑞垣の内側の作業メンバーは神社からお借りした竹ぼうき・熊手を使い、メンバーが持参した箕(み)や保存継承グループで用意したゴミ袋に入れて、美化奉仕活動のため特別に扉を開放した場所まで運搬。受け取った瑞垣の外側の作業メンバーが境内の落ち葉などの捨て場所まで運ぶという分業でスムースに進められました。


途中の休憩時に普段は間近で見ることができない狛犬を、じっくりと拝見しました。本殿前には、鼻が大きく、口が縁どられ、尻尾は胴に張り付いた扇型の「浪花型狛犬」、若宮社前には、東大寺南大門の狛犬を摸した狛犬が鎮座しています。南大門の狛犬は尻尾がないのですが、こちらには尻尾がきちんと付いています。

宮司さんのご希望で、若宮社の銅板葺の屋根に積もった落ち葉を、保存継承グループのメンバーが脚立を使って身軽に掃き清めました。


参加者のチームワークで瑞垣の内側がどんどんきれいになっていきました。大半の落ち葉が片付き、溝にたまった泥も取り除き、人海戦術のパワーを感じました。

作業終了後は特別に社家に伝わったとされる室町時代制作という柿本人麻呂像を拝観させていただきました。宮司さんによると、境内の柿本寺(しほんじ)跡に、かつて実在した柿本人麻呂神社を再建し、この人麻呂像を御神体として後世に残すために、プロジェクトを立ち上げ、活動しているそうです。ご関心のある方は和邇下神社ホームページをご覧ください。

保存継承グループ主催で実施している社寺などでの美化奉仕活動は、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の社会貢献活動の一環として実施しています。次回は今秋の開催を予定しています。開催前に会員の皆様に参加募集をしますので、関心のある方々のご参加をお待ちしています。
保存継承グループ 文:神原幸司 写真:本井良明、神原幸司

