王寺町・香芝市を訪ねて
歴史探訪グループの2018年最初の例会は「王寺町・香芝市を訪ねて」。
2月4日(日)小雪の舞う「JR王寺駅」に25人が集合しました。
まずは駅に隣接した「りーべる王寺」5Fにある王寺町観光協会で本日のコースを予習。その後王寺町一押しのゆるキャラ「雪丸」の足跡に沿ってまず「達磨寺」に向かいます。「達磨寺」では観光ボランティアの方から聖徳太子の「片岡山飢人伝説」や本堂内の仏像、境内の3基の古墳、修復勧進中の「方丈」などの説明を伺いました。
達磨寺から明神山の登り口へは奈良交通のバスで移動、厳寒の中、快適に距離と高度を稼ぎます。登山口の鳥居をくぐり、舗装された快適なハイキングロードを歩いて約30分で明神山山頂へ、歩いたおかげで温まった体も、立ち止まると強風で身も縮こまる寒さ!!それでもその強風のおかげか見通しは抜群。西は「明石海峡大橋」北は「比叡山」やその奥の「比良山系」まで360°の眺望を楽しめました。
寒さのため昼食休憩もほどほどに切り上げ登山口へ戻り、「畠田古墳」へ、ニュータウンのすぐ脇に隠れた横穴式石室を持つ円墳を見学後、更に下って、香芝市に入り「尼寺廃寺」跡へ到着。
日本最大級の塔の礎石が発見された現地は近年、史跡公園として整備され、併設された学習館では、発掘で分かった塔基壇の版築の断面などが見学できます。
ここから磯長へ続く「太子道」に沿って南へ向かいます。少しそれて「平野1・2号墳」を道から眺めて「平野塚穴山古墳」へ、高松塚古墳にも通じる精緻な横口式石槨を見学しました。
太子道をさらに南へ、悪名高き「武烈天皇陵」、「志都美神社」を経て「念通寺」の不動明王石仏でこの日の見学は終了。JR「志都美」駅に戻って解散しました。
天候には恵まれましたが、とにかく寒かった。参加者の皆様は風邪などひかれませんでしたでしょうか。
歴史探訪グループ 文・写真 小林誠一