女性グループ(ソムリエンヌ)「草木染め体験」

7月27日、ソムリエンヌの皆さんと初めて草木染めを体験しました。
場所は宇陀市 宮奥ダムの畔にある松浦さんのご自宅。
JR/近鉄桜井駅から車で乗せて頂いた同乗組と、直接に松浦さん宅に伺う直行組とに分かれて9人が集合しましたが、着いた瞬間「涼しい」の言葉が飛び交いました。
近くにダムがあるお陰か、それとも土地柄か、気温も低く、涼しい風が吹いており気持ち良いのです。
それでも松浦さんは、熱中症対策のために塩飴や飲み物をたくさん用意して下さってました。

さて草木染めですが、講師の天野先生から染色についていろいろご教示頂きました。この天野先生はもともと薬草栽培から染色に嵌られたそうで「草木に一番多い緑色を出すのが一番難しい」や「タデアオイの生育の最盛期なので、この暑い時期に染める」というお話も印象的でした。

講師の天野先生 その後ろには松浦さんのこれまでのコレクションが!

今日の染液はタデアオイの生葉、ホソバタイゼイの生葉、インド茜、キハダ、コチニール、黒米の糠です。
先生のお話が終わったら、参加者の皆さん其々が何色に染めようかワクワクされながら染液を選んでいる様子でした。
最初に布を水洗い。その後アイとキハダ以外の生地はミョウバン液に20分程度浸します。

私も何色に染めようか悩みました。
そして私が選んだのは、黄色やオレンジ、青といった明るい色も良いが、目指したのは黒。
天野先生に相談したら「黒米の糠が良い」と教えられ、自分の目指す色になるまで黒米の糠の染液につけました。

色の濃さを調整中

ある方は「陀羅尼助の主成分のキハダにする」という方もいて、そういえば先程先生が「キハダはお腹の薬」と話しておられたなと、「陀羅尼助の主成分のキハダ」というものを文字でなく、現物を初めて見た喜びに浸っておりました。

黄色い液がキハダ

そんな染めながらワイワイとみんなとおしゃべりできるのも、このソムリエンヌの醍醐味。
ここに参加をしていると、今日初めてお会いたした人も、気が付けばずっと仲良しだったかのような雰囲気で皆さんと話しておられます。
それぞれの染色が終わり出来上がったストールを乾かします。
沢山の色のストールがバックの緑に映えて何と美しい景色。

色とりどりのストールが風になびいて綺麗!
松浦さんの「ストールの染色が終わった人はブルーベリー積みに行っておいで」の一言で、終わった人はタッパーをもってブルーベリー畑へ一目散。
私もたくさんの実がなっているブルーベリーの木の中から熟している実を積みながらパクリとつまみ食い。甘酸っぱくて美味しい。

そんなブルーベリーを積み終えて帰ってきた頃、お部屋にはお昼の準備が整っておりました。
テーブルには、松浦さん手作りのワンプレートのランチが人数分用意されておりました。しかもおにぎりからデザートまでとフルコース。
綺麗な色のストールが並ぶ景色も美しいが、このワンプレートもなんて見事で美しい事。
松浦さん宅の畑で採れた野菜がたっぷりと彩りよくはいったこのランチ、みんなで楽しいおしゃべりをしながら美味しく頂きました。

お手製のランチ

最後はストールも乾き、みんなで記念撮影。
皆さん良い笑顔です。

今日の参加者からは「楽しかった」「ランチが美味しかった」「来年もまた来たいね」という声があがっております。
松浦さん、来年もよろしくお願い致します。

文:喜多志乃  写真:松浦文子・喜多志乃・本田倫子