史跡探訪サークル「東大寺二月堂修二会」不退の行法を楽しむ!

3月11日(水)の会には、25名の皆さんに参加いただきました。まずは東大寺金鐘ホール小会議室にて、第一部座学「二月堂修二会はなぜおこなう?」を1時間ほど分かりやすく解説いたしました。

金鐘ホール小会議室に座学風景

座学終了後、午後からの見学に備えて昼食と休憩をとり、いよいよ二月堂へ出発です。3月半ばとはいえ、日差しに恵まれるも肌寒い空気の中、大仏殿を目指す多くの観光客や鹿たちの間を抜け、二月堂を目指しました。猫階段を一歩ずつ登り、鐘楼や行基堂を経て閼伽井屋(あかいや)に到着。食堂(じきどう)の前には、練行衆よる「生飯(さば)投げ」をひと目見ようと、多くの方々が今かと待機されていました。

生飯投げ法要を待つ

「生飯投げ」とは、お昼の食堂での作法の締めくくりに行なわれるものです。練行衆が自身の膳から分けた少量の米(さば)を紙に包み、食堂を出る際に閼伽井屋の屋根に向って投げます。その瞬間は突然訪れました。食堂の扉が開き練行衆が次々と屋根へ「さば」を投げ入れます。屋根に届くもの、手前に落ちるもの・・・参拝者はその姿を必死に写真に収めていました。この光景は二月堂の舞台からも見えますが、練行衆のお姿を直接拝見できるのはこの場所ならではです。

生飯投げ法要二月堂舞台から

続いて二月堂の舞台に上がり、欄干に松明が押し当てられた焦げ跡などを確認したあと、いよいよ「局」にて行法の音を聴聞していただきました。堂内からは読経の声や神名帳の読み上げ、堂内の板敷を走る激しい足音が響いてきます。静寂の中で聴くその音は、1270年以上続く「不退の行法」の重みを肌で感じさせてくれるものでした。

二月堂舞台の欄干何度も松明を回し凹んだ跡

真冬の夜の畳部屋は冷え込みが厳しいですので、くれぐれも暖かい格好でお出かください。写真撮影や私語などは厳禁です。二月堂からの眺め。この景色は毎晩観られますが、お水取り期間中はまた特別な感慨があります。

二月堂舞台から大仏殿方向

史跡探訪サークル 文章作成者 石川雅司  写真撮影者 石川雅司