ソムリエンヌ サンスクリット語講座II
開催日:2025年2月19日(水)10時半から
場所:南都銀行西大寺銀行クラブ
講師:ソムリエンヌ 平越 真澄先生
この冬一番の冷え込みと言われる日、ソムリエンヌ12名は熱い思いで南都銀行西大寺銀行クラブに集まりました。
「皆さん、寒いのに朝から勉強熱心ですねぇ」と管理人さんにも感心されます。
2023年10月に続いて2回目のサンスクリット語講座。講師は前回同様ソムリエンヌ会の大先輩で、サンスクリット語歴30年以上という平越先生。いつも寺院の五輪塔や宝篋印塔などで見かけては意味がわかると楽しいだろうな、と思っていたサンスクリット語を大先生から学ばせていただけるので、熱い視線が先生に集中します。

日本語の五十音図もサンスクリット語の表を元に作られたと教えていただきながら先生お手製の力作の一覧表を眺めます。そして簡単な書き順も教わります。点二つは日本語なら上から下へですが、なんと下から上に打つそうです。
まず、「デーヴァナーガリー」というインド哲学、文学で使われる文字で自分の名前を書くことに挑戦。「Shi」「Tsu」「n」の音が入っていたり、母音が続いたりすると一捻り必要になり、それが入った名前のメンバーは四苦八苦。先生は一人ひとりのもとを回ってしっかり教えて下さいました。
ミミズの這い回ったような初めて書いたサンスクリットの文字をササッと読んで直してくださる先生に驚きを隠せません。

次は「読み」の問題。表を手に縦棒があって、「の」の字のようなものがあるのはどれ?というようにパズルのように文字を探して一字ずつ読んでいきます。シャリーラ、シャリつまり舎利? あすらは、阿修羅? わかってくるとなんとなく嬉しいものです。ナラカは奈落とか私達の馴染になっている言葉もあることに驚きました。

次は悉曇文字。まさに仏教で使われる文字です。胎蔵界四仏、金剛界四仏、薬師三尊、釈迦三尊等を表す文字。五輪塔の「キャカラバア」。「これを自分たちで2-3回書けば覚えてお寺で見てもわかりますよ」と言われるとよーし、とやる気になってきます。ところがもう、2時間があっという間に過ぎてしまい、あとは自宅で要復習です。
え、もう時間なの?と名残惜しがる私達ですが、そこは女性たち。
「お弁当届いていますから部屋を移りましょう。」のひとことにさっと片付けて移動。
そこにはおいしそうなケータリングのお弁当。ローストビーフか、パエリアかの選択でしたが、どちらも豪華なおかずで見た目も楽しいお弁当です。プリンのデザートまで食べてわいわい、がやがや。


今度の集まりは来月の「まほろばかるたの練習会」です。かるたをやっていただく場を、それぞれがソムリエの会以外の活動として所属している地域の場で行う提案がいくつか出されました。しっかり、かるたを広める活動も頑張っています。

平越先生、取りまとめの本田さん、ありがとうございました。サンスクリット語講座 第三回もみんなお待ちしております。

文・新島弓美子 写真・松浦文子、森川祐美、本田倫子