女性グループ(ソムリエンヌ)「草木染め体験」
7月29日の土曜日に今年で4回目になる草木染め体験をおこないました。今回も宮奥ダムの畔の松浦の自宅。新会員さん9名を含む14名で、和気あいあいと楽しく体験しました。
最初に、天野講師から染色の基本をていねいに教えていただきました。みなさんは真剣に聞いておられました。そして、お好みのストールを選び、何色に染めようかワクワク。
9月30日にNHKのBS「薬草歳時記」で森野旧薬園が放送されます。その番組の中で草木染めの様子をとりあげるため、NHKのクルーも撮影に来られていました。
今日の染液は、タデアイの生葉、インド藍、キハダ、インド茜、コチニール、黒米の糠です。最初に布を水洗いし、アイとキハダ以外の生地は、ミョウバン液に20分程浸しておきます。
アイの染液でつけて、色むらができないように何度もつけては、取り出しを繰り返しています。色がどんどん素敵になってきます。
なんと素晴らしい青色でしょう?でも一人一人みんな違う青色です。同じように染めてもその人の色合いになります。不思議ですね。
この方々は、キハダで黄色に染めています。キハダは、煮染めをしています。とっても楽しそうで、「もう少し、つけて濃い色にしよう」「もうこの色でいいかな」と・・・。
エキゾチックなブルー?お好きな色に染まりましたか?
他の人の染め上がりに歓声をあげたり、拍手をしたり、大盛り上がりです。ソムリエンヌは、心豊かで感性が素敵です。NHKの方々も「みんな優しい方ばかりですね」と。
出来上がったストールを乾かしています。風になびいて美しいですね。
明治時代に化学染料が日本に入ってくるまでは、全て草木染めでした。平安時代の十二単衣も草木染めからうみ出されたものです。植物の中にこんな素晴らしい色が眠っているんですね。
朝から没頭していた染色もお昼が近づいてくるとお腹がすいてきます。
畑で採れた野菜のお料理がお皿一杯に並んでいるランチです。黒豆のごはんやおそうめん、最後にコーヒーゼリーのデザート。お庭に干されたストールを眺めながら、お腹も心も満たされ、会話も弾み、和やかな時間が過ぎました。
食後、道をはさんだ畑で、ブルーベリーを摘みにいきました。一粒一粒潰さないようにそっととりました。どれが甘いかな、こちらの枝の方が美味しいかな。
最後に自分で染めたストールを巻いて、記念写真を撮りました。色とりどりです。「来年は、あの色に染めたい」「ぼかしをいれてみたい」といろいろなお声をいただきました。
暑い夏の一日を楽しんでいただけたようです。自然のありがたさに目を向け、活用していただければありがたいですね。来年も皆様と素敵な色を染めましょう。
女性の会(ソムリエンヌ) 文 松浦文子 写真 平越真澄・松浦文子