保存継承グループ 15周年記念特別美化奉仕活動(東大寺での清掃)
保存継承グループは、毎年、美化奉仕活動を春と秋の2回実施していますが、本年は、これに加えて、ソムリエの会創立15周年記念特別美化奉仕活動として、世界遺産である東大寺で東大寺唯心会との共同清掃活動を6月28日(日)に実施しました。当グループから11名が参加し、東大寺唯心会からは松浦・ソムリエの会副理事長をはじめ10名が参加して合計21名で、鹿の糞などの清掃を行いました。

東大寺唯心会は、東大寺における奉仕活動を行う団体で、毎月第4日曜日の早朝に朝参奉仕会として東大寺の境内を清掃、大仏殿への早朝参拝を行っており、今回で484回目となります。保存継承グループの参加者は、唯心会の皆さんとともに、6時45分に東大寺本坊に集合し、清掃開始までの間、本坊の庭園や校倉造の経庫(国宝)を拝見しました。


7時になると、唯心会の皆さんと「如心偈(にょしんげ)」を三唱して清掃活動を開始しました。当日は、台風が通過した後の梅雨前線が残るあいにくの雨模様で、南大門と中門の間の参道の清掃ができないため、雨がしのげる南大門と中門の2か所に分かれて清掃を行いました。鹿糞とともに、石段などの隙間に鹿の毛も溜まっているので、それらを箒で集めて、箕や籠にいれて、捨て場まで持っていきました。南大門の金剛力士像の前での清掃は、しっかりきれいにしてくださいよと励まされているような迫力を感じました。



約30分の清掃作業が終わると、参加者全員で早朝の大仏殿への参拝です。早朝なので、観光客など拝観する人はほとんどいません。人のいない大仏殿を参拝するのは初めてで、とても清々しく大仏を拝むことが出来ました。


大仏殿の参拝後、本坊にもどり、8時頃から朝食のおかゆを味噌汁、漬物とともにいただきました。清掃奉仕をした後のおかゆは特に美味しく、2杯いただきました。お箸は、二月堂で祈祷していただいたものです。

9時からは、東大寺の佐保山曉祥(ぎょうしょう)師(東大寺塔頭・宝珠院住職)の法話を拝聴しました。お盆の正式名称である「盂蘭盆(うらぼん)」の意味をお話いただき、私たちがお盆に施し物をするという行為そのものが、「いつか自分に巡り巡って返ってくる」という、未来の自分を救うための大切な行いであるという、有難い法話でした。

法話終了後、9時30分に解散し、本坊の外にでると、雨はすっかり上がっていて、参道は海外からの観光客で賑わっていました。今回の東大寺での特別美化奉仕活動では、早朝の東大寺といういつもと違った景色に接することができ、唯心会の活動を通じて、東大寺の教えを学ぶこともできた、貴重な体験でした。
文・写真 保存継承グループ 本井良明

