ソムリエンヌ 新春ランチ会と出雲人形の絵付け
開催日時 2024年1月27日(土)11時~
第一部 新春ランチ @フレンチレストランKIYAMURA
第二部 「出雲人形」色付け体験 @十二柱神社 公民館
講 師 水野佳珠 先生
蕗の花咲く季節、冬将軍には少しお休みしていただいたかのような穏やかな陽光の下、ソムリエンヌ12名が桜井市に集いました。レトロな雰囲気が漂う大正モダンの建物前でまずは記念撮影。こちらは、南都銀行の前身である吉野銀行桜井支店店舗をリノベーションしたレストランで、2023年移転してこられた「フレンチレストランKIYAMURA」さん。第一部「新春ランチ会」がスタートです。
大正モダンの外観、レンガの装いが美しい「フレンチレストランKIYAMURA」
店内に入ると、二層吹き抜けの開放的な空間が広がっていました。白を基調としたクラシカルな佇まいは、高級感たっぷり。旧銀行の面影を感じることができ、ソムリエンヌの新春ランチ会にぴったりの空間でした。
目と舌で堪能♪ お料理の数々をご紹介致します。
前菜「エビのクロンヌ」 エビのオレンジ、白や緑の野菜にかかる金色のジュレを緑のきゅうりのリボンが包みます。これは宝石箱?食べる前からワクワクが止まりません。
2品目の「カリフラワーのスープ」は、ホイップされたスープが口の中で溶けてしまいました。
お魚料理「赤魚のポワレ 冬のトマトソース」 赤魚と野菜とビスク風スープはマリアージュが絶妙。
おしゃべりに花を咲かせていたソムリエンヌ達も、口に入れるたびに「おお、これは?」って顔で静かになるのです。
お肉料理「仔牛のファルス 柚子胡椒ソース」 ファルスというのは肉詰めのことでしょうか?
もうそんなことどうだっていいですね、口の中で溶けるほど柔らかい仔牛ちゃんはあっという間にお皿がきれいになってしまいました。
デザート「さかさまパフェ」 さかさまに置かれたグラスを見て、なにコレ? みんなの顔が「?」に。
ギャルソンがグラスを持ち上げると、トロ~リクリームが広がり大歓声♪栗や果物がコロコロ出てきて、見て楽しい、食べておいしいデザートでした。
午後からは第二部「出雲人形の絵付け体験」。桜井市は出雲集落、旧初瀬(伊勢)街道沿いに鎮座する「十二柱神社」まで移動しました。
出雲集落のほぼ中央にある旧指定村社です。参道を抜け石段をあがり境内に入ると、鳥居の脇の狛犬を四人の力士がささえています。出雲の集落は我が国初の天覧相撲で勝利した 野見宿禰を祖とし、高さ2.85m鎌倉時代初期の大きな五輪塔が立っています。もとはここから約350m南東の狛川のほとりの塔ノ本にあった野見宿禰塚に鎮座していたもので、明治16年の農地整理で塚がなくなった際、この地に移設されました。4側面に単独梵字仏を彫り、また地輪には一字一石経を納める、全国でも珍しい五輪塔と言われています。
この地は穴師の相撲神社とならぶ、相撲発祥の地として知られています。 創建年は不明ですが、大昔は神殿がなく古代の出雲集落にあった「ダンノダイラ」とよばれる磐座を祀っていたされています。明治の初めごろまで、年に一度、全村民が「ダンノダイラ」へ登って、出雲の先祖を祀り偲んだ。一日中、相撲したり遊んだり、食べたりしていたようですが、現在は行われていないそうです。(出雲ムラ伝説)
また、第25代武烈天皇の「泊瀬列城宮跡」伝承地とされています。
御祭神:神世七代の神々と、地神五代の神
<神代七代>
・国常立神(くにとこたちのかみ)
・国狭槌神(くにのさづちのかみ)
・豊斟淳神(とよくもぬのかみ)
・泥土煮・沙土煮(うひじに・すひじに)の神
・大戸之道・大苫辺(おおとのじ・おおとまべ)の神
・伊邪諾・伊邪冊(いざなぎ・いざなみ)の神
・面足・惶根(おもたる・かしこね)の神
<地神五代>
・天照大神
・天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)
・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
・彦火日出見尊(ひこほほでみのみこと)
・彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)
埴輪作りの祖ともいわれる野見宿禰さん。凹形の型に粘土を詰めて素焼きした後に彩色するという、素朴であったかい土人形「大和出雲人形」は、江戸時代以降、おかげ参りのお土産に大人気を博したそうです。伏見人形が有名ですが、そのルーツはここ大和出雲にあるとのこと。かつては数十軒あった焼き元は今では「水野家」ただ一軒となりました。お話を聴く皆さんは真剣そのものです。
事前に5種類(力士・天神・座り犬・三番そう・御高祖頭巾)からお好みの人形を選び、当日彩色を行いました。完成作品をずらっと並べてお見事な出来栄え!さぁ、誰がどの作品でしょう?
自分の作品を手に持って、仕上がりに大満足の「チーム・ソムリエンヌ」
水野先生を囲んで、はいチーズ♪
水野先生、貴重な色付け体験会、誠に有難うございました!
時間を忘れる程楽しくて、また次回違うお人形にトライしてみたくなりました(*’▽’)
女性サークル(ソムリエンヌ) 文 新島 弓美子・梅田 加都 写真 梅田 加都